Fashion 連載

きものの楽しみ

新橋演舞場の「東をどり」と料亭「金田中」にて

きものの楽しみ

諸般の事情でまたまたご無沙汰。
言い訳はしません。
実はだいぶ前、なんと5月27日、まだ袷(あわせ)の季節に、いつものきものの会がありました。
それも新橋演舞場の「東をどり」の楽日という絶好のきもの日和。
昨年は友人とふたりで楽日ではない日に観劇。
何を着るかで悩んだ末、やはり袷の季節ということで、比較的涼しく着られる抹茶色の市松大島に「浦野」の染め帯で。
行ってみて、やはりキチンと袷を着た方が多いことを実感し、ホッとしました。
同時にやはりこういう場では紬(つむぎ)よりやわらか物の方が良いのかなとも。
そして今年。
昨年の経験をふまえて、鯨岡阿美子さんから譲られた白い細地に茶で草花を染あげたきものに袖を通したのですが、袷なので、なんとも暑くて困りました。
最近、突然大汗かきになったこともあり、我慢できるか自信なし。
無理はしないということで、やはり鯨岡さんからの鶴亀の藍染めの単衣に吉野格子の帯ということになりました。絶対に袷を着るべきと考えていたのに...です。

DSC_0340.jpgみなさんお元気なのに私はバテ気味?


140527-1.jpg目白方面からの皆さんの出発時の記念写真。みな、キチンと袷でした。
岩崎さんと一色さんの淡いきものにブルーの帯がさわやかです。
中村さんは鮮やかな紅型がおどりの会らしい華やかさ。
KIKIさんはお母さまのという一揃いでいつもより大人っぽく粋です。
堀越さんは例によって渋く男っぽい。袋物もシックでした。


DSC_0342.jpg楽日ということで、終演後地下のスペースで打ち上げのようなものがあり、そこにもちょっと参加。皆さんゴキゲンでした。
一色さんの帯留に注目。


DSC_0350.jpg実は漆の八橋(やつはし)です。


DSC_0345.jpg少しボケているのですが、帯の柄はあやめでした。
5月にふさわしいきものならではの魅力がいっぱい。お隣のお友達の市松のきものにモダンな染め帯の組み合わせもチャーミングでした。

そして今月初めにもう一度、きものを着る機会がありました。
私も原稿を書かせていただいている三越の「お帳場通信」のご縁で、新橋の「金田中」での集いにお誘いがありました。
『和楽』の方たちに仕切っていただいて、私の還暦のお祝いをしていただいたのが「金田中」でした。
あれから何年? 無我夢中の会でしたので、ゆっくり気を落ち着けて料亭を味わってみたいと参加しました。


写真 1.jpeg「お帳場通信」をプロデュースなさっている遠藤さんと。
きものは初心者ということなのですが、なんだかとても着慣れた上級者の雰囲気。
羽織の抹茶色がきれいでした。
私はまり柄の絽小紋に、帯屋捨松さんの流水の帯。


写真 4.jpegご一緒したエスパースのおふたり。
無地っぽいきものに帯をきかせて。
左はアートディレクターの若山さん。ちなみに帯は人間国宝で沖縄の玉那覇有公さんのもの。
私の『原由美子の仕事1970→』のブックデザインをお願いしました。そもそもは私のきものの本『きもの着ます。』の仕事で出会った方でした。
あの本が契機できものにはまり、真剣に着付けも学ばれて、すぐにご自分で着られるようになってしまったという方です。


image-1.jpegこれは「金田中」の前の週、赤坂の「浅田」での写真です。
遠藤さんのきもの姿の板についていること。
そして左は若山さんの姪御さんで、若山さんに着方を教わり、たちまち着られるようになったとのこと、血筋があるのでしょうか。
ブルーのきものに、赤がきいた帯が若々しい。


image.jpeg「金田中」で踊る芸者さん。夏なのでちりめん浴衣。ちょっと幾何学柄ふうの染め帯は古いものだということですが、どんなきものにも合わせ易そうでうらやましくなった帯でした。


image-2.jpegお座敷遊びに勝ったご褒美の「金田中」のりんどう柄の扇子をもった遠藤さん。
きものが無地なので、お扇子の柄が引き立ち乙な感じです。


DSC_0392.jpgそして最後は、スパイラルのフューチャー縁日の初日の夜のKIKIさん。
私も浴衣で参加と考えていたのですが、仕事でNG。
演舞場の時とはまったく違う若々しいきもの姿が印象的です。

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