Paris 連載
今週のPARIS
6月16日、8名のファイナリストの中から
LVMH賞2016の受賞者が決まる。
今週のPARIS
LVMH賞の季節がやってきた。3月に発表された8名のファイナリストの中から、3回目の今年は誰が選ばれるのだろう。受賞者には賞金30万ユーロ(時期によってレートが異なるが、円換算すると約2500万円くらいだろうか)とLVMHグループから1年間のサポートが得られるという若いブランドにとっては、なんとも嬉しい賞である。第1回目の2014年は、ロンドンをベースに活動するカナダ人のトーマス・テイトがグランプリを受賞。前回の受賞者はマルケス アルメイダ。マルタ・マルケスとパウロ・アルメイダの二人組によるブランドだ。これもロンドンを拠点にしているので、今年はそろそろパリのブランドに!?
この賞の発起人であるデルフィーヌ・アルノーは、今回パリをベースにするブランドが3つ含まれていることは、フランスのモード・シーンのヴァイタリティの反映であると喜ぶ一方、今回は自分も含め審査員にとって選考の大変難しい回となりそうだとも語っている。ちなみに3ブランドとはAalto、Kocher、Y /Project。3月のパリコレ初日に彼らが発表した2016/17秋冬コレクションは、それぞれ評判のよいものだった。審査員はJ.M.アンダーソン、ニコラ・ジェスキエール、マーク・ジェイコブス、ウンベルト・レオン、キャロル・リム、フィービー・フィロ、リカルド・ティッシ、デルフィーヌ・アルノー、ジャン・ポール・クラヴリィ、ピエール・イヴ・ルーセルの11名である。6月16日の結果、楽しみである。