人気格闘家による、キックボクササイズで「－3cm」計画。 美尻への近道"カット"を覚える

毎回気になるパーツ別に効果的なキックボクササイズを提案する本企画。今回のテーマは「美尻」！　年々垂れたり、横に広がり大きくなっていくお尻もキックボクササイズなら楽勝で引き締まるはず。

「え、でもお尻だけ上げてもダメじゃないですか？ だって小尻でも太ももが太いままだったら、スタイルなんかまったく良く見えないですよね」

のっけから企画の趣旨を全否定してくれたのは渡部太基さん。現役チャンピオンとして活躍する一方で、パーソナルトレーナー業としても活動中。自身の厳しいトレーニングからヒントを得た「体をがっちり絞るパーソナルトレーニング」は、短期間で体を作りたい人たちに大人気です。

「せっかく体を動かすなら、下半身全体をシェイプアップできるものを選びましょう。美尻は美脚とセットです！」

そんな渡部さんのおすすめは

「相手の蹴りを自分のスネで受けとめる防御方法“カット”をベースにしたエクササイズです。ヒップアップ、太ももの引き締め、ふくらはぎ痩せなど、下半身の悩みをほぼ網羅できます」

1. 基本姿勢（ファイティングポーズ）から、両拳を顔の両脇の位置で固定する。
2. 背筋をのばしたままで、左膝を体の真横で上げて下ろす。次に正面に向かけて、左膝をまた上げて戻す。
3. 同じように右膝は正面、真横の順番に上げて戻す。
4. 今度は右膝から膝を真横、正面に向けて上げ下ろし。続けて左膝も正面、真横の順番で上げて下ろす。計8回の膝の上げ下ろしで1往復。
5. 慣れてきたらスピードを徐々に上げる。

「動画でも1往復目より２，３往復目のスピードを上げていますが、慣れてきたらどんどんテンポよくスピーディに動いてください。好きな曲をかけて動けばあっという間、楽しい有酸素運動ができますよね」

1粒で何度も美味しい魅惑の“カット”。きちんと効果を出すためのポイントは

左：背筋は常にまっすぐ。目線は常に正面、遠くを見る。それをキープすることで膝が高く上がりやすくなる。右：膝を上げた時は、つま先から頭まで一本の棒が入っているようなイメージを持ち、体重を軸足にしっかり乗せる。体がフラフラする時は下腹部に力を入れる。

左：膝を上げると同時に軸足もつま先立ちに（※キックボクササイズ時のみ。本 来のカットはつま先立ちにはなりません）　右：膝は常に肘の真下付近まで上げる。膝が上がらないからと言って、肘を下げて迎えに行くのはNG。

カット以外でおすすめエクササイズはありますか？

「……より早く結果を出すために、カットの前にランジ"も”やりましょうか。背筋を伸ばし、目線を前に向けたまま片足を前に踏み込みます」

「1日おきに左右10～15回ずつ3セット。慣れたら両手にペットボトルを持ってもいいですね。女性はよほどの負荷をかけない限り、引き締まるだけですから問題ありません」

ムキムキになる前に筋肉痛で撃沈しますと突っ込みたい。そんな衝動を抑えて聞いた日常でできる美尻作りの方法は、

・お尻の形を崩すような締め付けの強い下着や服は着ない
・座る時はクッションを敷くなど、お尻への刺激を減らす
・歩く姿勢も大事。背筋を伸ばし、お尻の下の筋肉を意識しながら、膝を伸ばして歩く

の３点。

普段の生活ではお尻の形を崩さないよう心掛け、鍛える時にはしっかり鍛える。美尻のための優良習慣を身に着けて女らしい魅力的なヒップを育てましょう！

取材・文/惣流 マリコ（そうりゅう まりこ）さん

エステ・スパの専門家でありながらキックボクササイズにハマって以来、都内各所で教え上手なイケメントレーナーを開拓する日々。「強い男こそがイイカラダの女を作る」を信条に本特集を担当。生活情報サイト「オールアバウト」でエステ・スパ情報（http://allabout.co.jp/gm/gt/530/）も発信中。