パリ街歩き、おいしい寄り道。

パリからの旅・リスボン滞在記。#2

DAY 2

17-akikokawamura-161227.jpg

18-akikokawamura-161227.jpg

19-akikokawamura-161227.jpg

20-akikokawamura-161227.jpg

21-akikokawamura-161227.jpg

22-akikokawamura-161227.jpg

23-akikokawamura-161227.jpg

24-akikokawamura-161227.jpg

25-akikokawamura-161227.jpg

26-akikokawamura-161227.jpg

27-akikokawamura-161227.jpg


今回泊まったホテルは、フィガロの特集に載っていた
ヨーク・ハウス。中心地ではないけれど、ホテルから
街中に向かう道の風景がともかく楽しかったので、
少し離れた場所にして正解でした。
ホテルを出てすぐのところにある教会がピンクなのも
見るたびになんだかうれしくて。
2日目は、街中に出るのにいちばん坂が緩やか、と
ホテルで教えてもらったルートを歩きました。
そう、リスボンはものすごく坂が多いのです。
まずは朝ごはんを食べに、行きたかったカフェ
A Brasileira (rua Garrett 120) を目指して出発。
坂の途中にあった教会に入ると、ブルーとピンクの
優しい色合いに惜しげなく金が配された内装で、
見たことのない配色に長いこと見入っていました。
このサンタ・カタリーナ教会にはまた来よう!と思い
街歩き再開。この旅行をするにあたり望んでいたのは
”変わらずにその街に根付いているもの”を感じること
でした。素朴な焼き菓子が並んだお菓子屋さんや、
古くからあるらしいろうそく屋さん、祈りを捧げに
教会に来ている人々、トラム、広場のキオスク……
歩くだけで本当に楽しかったです。


お昼は、これまたフィガロでチェックしていた
Bota Altaへ(travessa do Queimada, 35-37)。
昔とはオーナーも変わっているのかもなぁ、と
思いつつも行ってみたくて。
頼んだ豚肉とあさりのアレンテジャーナ風は、
だいぶ塩味が強かった……まあこんなこともある。
ランチ後は、サンロケ教会裏手の展望台から街を眺め
カテドラルを目指して歩き始めました。途中通った、
コンフィズリーとシャルキュトリーに、リキュールも
売っている乾物屋さんのようなお店は、どんどん人が
入っていくので私も入ってみたら、すごい匂いでした。
混んでいて奥まで見えなかったけれど、チーズも
もしかしたら干し鱈も売ってそうな匂い。
その先に、寄りたかったお菓子屋さん
Confeitaria Nacionalがあったので、
カフェを飲むことにしました。ドーナツ好きの私には
興味深いお菓子がいくつもショーケースにあって、
その中から、エッグドーナツっぽいものをひとつ。
手にしてみたら軽くて、割ってみたら、想像とは
全然違っていました。こういうの、楽しい。
シュー生地の内側みたいな質感で卵いっぱい、でも
甘すぎなくておいしかったです。
てくてく歩いてたどり着いたカテドラルで、この旅の
お礼にキャンドルを灯し、佇んでから、少し先にある
装飾美術館へ。正直、美術館よりも、街歩きの方が
ずっと発見があって、私には楽しかったなぁ。
その前にある展望台からさっきとは異なる街の一角を
見渡して、どうもすぐ近くのようだったので、
もう少しのぼったところにあるサン・ジョルジェ城に
行ってみることにしました。
日の入りの時間が近かったので、夕陽を見て帰ろうと
待っていると、赤い屋根に埋め尽くされた街の
色の移り変わりは、息を飲む美しさで…特にもう
日が沈んでからの色合いには、何も考えず、ただただ、
ここに来てよかった、と思いました。


28-akikokawamura-161227.jpg

29-akikokawamura-161227.jpg

30-akikokawamura-161227.jpg

31-akikokawamura-161227.jpg

32-akikokawamura-161227.jpg

33-akikokawamura-161227.jpg

34-akikokawamura-161227.jpg

35-akikokawamura-161227.jpg

36-akikokawamura-161227.jpg

37-akikokawamura-161227.jpg

38-akikokawamura-161227.jpg

39-akikokawamura-161227.jpg

川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
YouTubeチャンネルを開設しました。

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories