パリ街歩き、おいしい寄り道。

石橋財団コレクション展と、ムーリスのお茶時間。

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この夏は今後の準備で、いろいろ勉強中。でも、
同時進行であまりにたくさんのことを頭に入れすぎて
ちょっといっぱいいっぱいになってきた。
で、ノートも本もPCも手放す時間を持とうと思った。
そうだ、ムーリスにお茶をしに行こう!と思いつき、
ムーリスに行くなら近くの美術館に寄って行こう、と
オランジュリー美術館へまず向かうことにした。
いまは日本のブリジストン美術館の代表作を集めた
企画展が開催されている(8月14日まで)。
とても気軽に行ってみたら……
こんな言い方をしては失礼だけれど、思いのほか、
ものすごくよかった。集められた作品の色のトーンが
好みだったのかなぁ。セーヌ川の洪水を描いたモネ、
モンマルトルの風車を描いたゴッホ、他にもモローや
ゴーギャンの、私には馴染みのなかった色調の作品を
見ることができて、来てよかった〜!と思った。
ブランクーシの大好きな彫刻をじっくり見て、
最後の間にあったスーラージュの作品に息を飲んだ。
やっぱりロデズのスーラージュ美術館に近いうちに
行こう。友だちが「建築がすごくかっこいい!」と
言っていたし。いつにするかなぁ。
最後の間を出てから、ふたつ目の展示室に戻った。
初めて見た日本人画家、青木繁と藤島武二の作品が
力強く美しくカッコよくて、もう一度見たくて。
このふたつの作品の前にはずっと人がたくさんいて、
写真は撮れなかった。知りたいこと、調べたいこと
見に行きたいものが、また増えた。


常設展も見ようとしたのだけれど、気持ちがあまりに
いっぱいになってしまったことに気付き、足早に
美術館を後にした。
それで、てろてろと歩きながらオテル・ムーリスへ。
最近、きれいスポットに立ち寄りそうな街歩きの日は
マキシ丈のワンピを活用している。ぺたんこ靴でも
女性らしく見えるし、とっても便利。
季節の素材を使ったケーキを食べたいなぁと思い、
アーモンドのエクレアにした。久々のパラスホテルで、
ケーキのお値段には少し驚いたけれど(20ユーロ)
思う存分ゆったり過ごそう!と、寛いだ。
あまりにぼーっとしていたからか、この日のフロア
責任者と思われるムッシュから「何か、新聞、それか
雑誌を持って来ましょうか?」と聞かれた。
オランジュリー美術館に行ってきたところで、
気持ちがいろいろと彷徨っていると伝え、
少しおしゃべりをして、またぼーっとして、
肩の力がすっかり抜けたところで帰ることにした。

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川村明子

文筆家
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
朝の光とマルシェ、日々の街歩きに日曜のジョギングetc、日常生活の一場面を切り取り、食と暮らしをテーマに執筆活動を行う。近著は『日曜日はプーレ・ロティ』(CCCメディアハウス刊)。


Instagram: @mlleakikonotepodcast「今日のおいしい」 、Twitter:@kawamurakikoも随時更新中。
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