Editor's Blog

3度驚く、トム ブラウン・ワールド。

こんにちは。2017年春夏のNYコレクションに来ている編集MSです。

今日は、趣向を凝らした演出という面で絶対に外せない、トム  ブラウンのショーについて書きたいと思います。

フランスのプールを思わせるブルー系のタイルに囲まれたショー会場。なにげなく現れたのは、グレーの猫のマスクと長〜い尻尾を身につけたキャットボーイ。

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さらには大きなクチバシの鳥のマスクをかぶり、フェザーのポンチョに身を包んだバードマンも登場。会場には当然ざわめきが。

そこへシャワーキャップのようなかぶりものとスモックドレスを着たモデルたちがしずしずと歩いて並んでいきます。

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モデルがずらりと並んだところで、次は何が始まるかと思いきや、なんとキャップとスモックドレスを脱いでいくではありませんか。ゆったりとした音楽に合わせて、モデルは次々と本命のルックに変身していきます。

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下に着ていたのかー!とここで2回目のびっくりです。キャットボーイとバードマンたちが、モデルの脱ぎ捨てた衣装を拾っていく様もかなりシュール。

ルックを着たモデルの後ろに写っているのは、シルバーの総スパンコール(?)を纏ったドッグレディ。よく見ると犬のかぶりものをしています。

キャットボーイやバードマンとは一線を画し、神聖な雰囲気を醸し出しながら歩くこのドッグレディの存在は気になったまま…

本命のルックに変身しきったところでショーは終了ムードになり、会場には拍手が沸き起こります。

と次の瞬間、さらに着ていた衣装を脱ぎだすモデルたち!どよめきが起こるなか、次々と水着姿に変わっていきます。

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驚きのクライマックスに会場は暗くなり、ライトが照らされると、あのドッグレディがミラーボールに!

キラキラゆらゆらと泳ぐ光のなか、大きな拍手で幕を閉じたのでした。

マトリョーシカのように脱いでも脱いでも衣装、という3回驚くショー構成。トム ブラウンなので何かやってくれるとは思っていましたが、そんな予想を遥かに超えたシュールでメルヘンな世界観。

トム・ブラウンのめくるめく創造力と独創性に胸を打たれつつ、なかば夢から醒めたような不思議な気持ちで会場をあとにしました。

楽しいアイデアのつまったショー、やっぱりコレクションって夢がある!と感動したMSでした。

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