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アマゾン発、新たなプレシャススキン。

こんにちは。NYコレクション出張中の編集MSです。

今日は素敵なプレシャススキンを見つけたのでそちらについて!

NYのブロードウェイにあるオスクレンのショールーム。そこで行われた17年春夏の展示会に行ってきました。

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入り口ではビジュー付きのウェットスーツがお出迎え。こちら、ちゃんと海に入れるんだそうです!こんなおしゃれなダイバーやサーファーがいたら素敵ですね。きらきらのビジューにお魚が寄ってきそうです。

奥へ進むと、早速SSの新作が。今回はモンブプーリという架空のリゾートアイランドをテーマにしたコレクション。

そこで素敵なリネンのシャツを発見!

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袖にはあのウェットスーツのディテールが!こちらのネオプレン×ビジューの袖、取り外しも可能だそうです。ん〜ニクイ。

ブラジルのリオ発のブランドだけに、リゾート感あふれる服作りはお手のものですが、そこにラグジュアリー感をプラスしていくのが本当に上手だなと思いました。

そしてそして、光の射し込む気持ちのいいショールームの脇にはもうひとつ秘密のお部屋が。

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真っ暗な部屋に飾られている素敵なミニバッグ。

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一見クロコやパイソンにも見えますが、にしては目が粗い。それに質感も柔らかです。

ものすごい勢いで見たり触ったりを繰り返していると、「すべてサステナブルなプレシャススキンなんですよ」とオスクレンの方。

どうやらこちら、真ん中の大きな模様のものはピラルクという魚、そのサイドの細かい目のものはサーモンの皮だそうです!まさかお魚だったとは!

魚にしてはウロコが大きくて立派だなぁと思っていたら、それもそのはず。ピラルクはアマゾンに生息する世界最大の淡水魚で、体長は2~3mにも及ぶそう。大きいと5mくらいのものもいるんだとか!すごいですね。

そのため、こーんなに大きなものも作れちゃいます。

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お魚のサーフボードでサーフィンしたら、うまく波に乗れそう…なんて思ってしまったり。

でもどうしてサステナブル?

実はこのピラルク、現地では食用にされているようで、その皮がいままでは川に捨てられていたとのこと。

そこに目をつけたオスクレンのデザイナーが、なんとかプレシャススキンとして使えないか、ということで今回開発されたそうです。

プレシャススキンの中には、目をつぶらなければならない行程を経ているものありますが(ちなみにハイブランドのファーは、自然に命を落としてしまった個体を集めて作っているところも多く、その分お値段が高くなるみたいです)、元々川に捨てられていたものなら…と考えると安心して購入できるのではないでしょうか?

お値段も通常のレザー小物の価格帯で、模様の似たクロコやパイソンのことを考えると比べものにならないくらいお手頃です。

まさに目からウロコのプレシャススキンですね。これからいろんなところで見られるようになるかも?

優しさから生まれた新素材に感動するMSでした。

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