Editor's Blog

芸術に浸った、ここ最近-「足跡姫」など-。

こんにちは。編集MIです。
先週末、本当に素晴らしい舞台を立て続けに2本も観て、未だに感動さめやらず・・・。というか、その前の週末からも素晴らしいコンサートを立て続けに観て、そちらの感動も未だ冷めやらず・・・ここでまとめてご紹介させていただきます。では、時系列にて。

其の一:蓮沼執太フィル「Meeting Place」@スパイラルホール 2017/2/26

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音楽家の蓮沼執太さんが組織する、蓮沼執太フィルハーモニックオーケストラ。管楽器や弦楽器、スティールパンやマリンバに加え、ピアノ、コーラス、そしてなんとラップも参加という独特のメンバー構成。彼らはだいたい、360度観客に囲まれる状態でコンサートを行うことが多いです。今回も演奏家たちをぐるりと囲んでの2daysでした。現代音楽、クラシック、ポップス、ラップ・・・さまざまな要素が絡まり合う世界。弾む演奏のなか、コーラスの木下美紗都さんの声がすっと流れ込んでみずみずしさを増していく――そんな瞬間がとても好きです。彼らの奏でる音楽はなんともいえない多幸感にあふれていて、空間中に幸せのキラキラが充満する・・・音の一粒一粒が輝きに包まれているのです。この感覚、一度ライブを体験するとわかります。次回公演は、2018年、年明けに。

其の二:スティーヴ・ライヒ80th ANNIVERSARY『テヒリーム』@東京オペラシティ 2017/3/1

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うっかりチケットを取り忘れて絶望に打ちひしがれていましたが、当日券を頑張ってゲット。無事にコンサートを拝見することができました(涙)。ライヒはアメリカの現代音楽家で、いわゆるミニマルミュージックに代表される作曲家。2台のピアノのための曲

や、6台のマリンバのための曲

ひたすらドラムをたたき続けるドラミング

など、延々とループされるような演奏が心地よく、気づくと全身でその音の虜になっている、という中毒性あふれる音楽。18人の演奏家のための曲

も圧巻ですが、手拍子のみで音楽を奏でる「Clapping Music」

にも驚き(アプリもあるんです!)。本公演のオープニングは、ライヒとコリン・カリーの「Clapping Music」でした。終演後は観客が総立ちで彼らへ歓声と拍手を送り、これまた多幸感・・・。素晴らしいという言葉しか出てこない自分がもどかしいですが、幸福で涙が出るとはこのことだなあと。繰り返されるカーテンコールに、端っこにちょこっとたたずむライヒの姿がなんだか可愛らしかったです。こちらのコンサートは、4月14日(金)5:00~5:55、NHK BSプレミアムで放送されるそうです。必見!

其の三:野田地図「足跡姫」@東京芸術劇場 2017/3/4

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緻密に構築された言葉遊びと俳優たちの熱量に、いつも圧倒されてしまう野田地図の舞台。今回も思いっきり倒されました・・・。しかも大好きな中村勘三郎さんへのオマージュ。時代は江戸。女歌舞伎の出雲阿国とサルワカの姉弟を中心に物語は進みます。オープニングの華やかな演出にぐっと引きこまれたと思ったら、エッジの効いた言葉遊びが乱舞するセリフにぐぐぐぐっと掴まれてしまう。出雲阿国は宮沢りえさん、サルワカは妻夫木聡さん。宮沢さんの熱はほとばしっているし、妻夫木さんのそれに寄り沿う優しさと愛嬌にじみ出る演技にじんわり・・・。そして個人的にツボにハマりまくりだったのは、万歳三唱太夫の池谷のぶえさん。池谷さんはケラさんの舞台で拝見した時も震えたのですが、あの存在感は本当にすごい!そして、古田新太さんのあの抜け感!全員が一丸となってひとつの方向に真っ直ぐ突き進む舞台は熱量にあふれていて、平成中村座の舞台を観ている感覚が瞬時によみがえってきました。間近で感じるリアルと、物語が連れていってくれるファンタジーがないまぜになった世界。本当にすごいものを観ました。野田さんたちの勘三郎さんへの思いというだけでなく、舞台そのものに愛と熱が渦巻く、素晴らしいものでした。今週末3/12(日)が千秋楽。いまからでも遅くありません、ぜひ観ていただきたい舞台です。当日券、出ます!

野田地図「足跡姫」~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)~
開催中~3/12(日)
東京芸術劇場プレイハウス
www.nodamap.com/ashiatohime
www.geigeki.jp/performance/theater136

其の四:岩井秀人×森山未來×前野健太「なむはむだはむ」@東京芸術劇場シアターウエスト 2017/3/5

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「子どもが書いた台本をよってたかって演劇にすることはできないだろうか?」――東京芸術劇場の芸術監督を務める野田秀樹さんの、そんな発想をきっかけに始まった舞台。子どもたちと一緒にワークショップを行い、自由すぎる閃きや言葉を演劇に仕立て上げていくという、なんとも刺激的で危なっかしい(笑)内容に、観劇前からわくわくしていました。そんな内容なので、もちろん子どもも入場可能なのですが、私はちょうど日曜日のお昼の回に参加。会場の半分?1/3?くらいは子どもたちであふれており、舞台セット上で走りまわる楽しい光景が出迎えてくれました。岩井秀人=ことば、森山未來=からだ、前野健太=うた、として、3者が絡まり合い入り乱れながら進む舞台。子どもがつくった物語を軸に、まさに予測不能。あれ?この人が演奏を!?この人がこんな歌を!?この人がこんな動きを!?と、驚きや発見がいっぱい。客席にいる子どもたちを巻き込みながら(俳優たちが巻き込まれていたとも言う)刺激的で笑いもあふれる世界でした。こちらも「足跡姫」と同じく3/12(日)まで。合わせての観劇をお薦めします。

コドモ発射プロジェクト「なむはむだはむ」
開催中~3/12(日)
東京芸術劇場シアターウエスト
www.geigeki.jp/performance/theater125
http://hi-bye.net/namuhamudahamu

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