編集長ブログ(仮)

とっくに終わったパリコレとお父さんかーいwな話

3週間におよぶコレクション出張もといデスロードwからとっくの昔に帰国してる上野ルミです。ロンドン~ミラノを1回のブログで済ませ苦笑、パリはちゃんとやりますと言って1度もやらず苦笑。。。ずびばぜーん。。。

コレクションも終盤になると(と、1度もやってないのにもう終わる話。ずびばぜーん。。。)「どこがよかった?」と聞かれるもの。今回はデザイナーが替わって1シーズンめのブランドも多く、そこも含めてみんな気になるわけで。
ヴァレンティノから移ったマリア・グラツィア・キウリが手がけるディオールは、スポーツやストリート感覚がクチュールと融合していてイマドキ感満載。ガリアーノのディオールをちょっと思い出しました。

そのガリアーノが手がけるマルジェラ。マルジェラ独特のコンセプチュアルな提案にガリアーノらしいストリート感が効いて互いのいいところを引き出し合い、ガリアーノが帰ってきた!という感じがしてうれしかったです。

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ニットにチュールスカートを合わせたいますぐマネしたいコーデのディオールと、スポーツテイストが気分なマルジェラ

みんなが気になるサンローランはというと。個人的には後半のスモーキングのシリーズが好き。前半はムッシュ・サンローランの80年代のクリエイションへのオマージュで、そこにエディへのオマージュかデニムがはさまれ。。。という感じでアンソニー・ヴァカレロの本領発揮は次シーズン以後なのかも?と思いますた。

ランバンはアルベール退任後、ブシュラ・ジャラールが初コレクションを披露。それにつけても新しいデザイナーは難しい名前の人が多いwバレンシアガのデムナ・ヴァザリアとか。慣れればそのうちスラスラ言えるんでしょうけど。。。
で、ランバン。アルベールは夢いっぱいのクリエイションでしたけど、ブシュラ・ジャラール(名前と名字どっち言うべきなのかもまだわからん)はフェミニンとマスキュランをランバンらしくいい感じにミックスしてて、撮影映えもするし着たいと思う服もいっぱい。でもアルベール好きな人たちはどうとらえるんだろう。。。そんなことまで考えちゃいますた。

デザイナー交代劇とは無縁のブランドもあります。まずシャネル。御大がご高齢とあってしょっちゅう交代か?という噂は出るもののパワフルなコレクションを発表し続けています。今シーズンはシャネル的スーパーコンピューターが並ぶランウェイでトップはスターウォーズのストームトゥルーパーとペッパーくんを足して2で割ったようなルックからスタート。動揺が隠せませんでしたwカラフルなツイードジャケット×ランジェリーという打ち出しが超かわいい。

ドリスもトレンドとか誰が何してるとかそんなことは一切関係ない、揺るぎないドリスワールドにうっとり♡です。雑誌編集という仕事をしている以上、トレンドとかいまの気分というのもとても大事なのですけど、ドリスみたいに自分の好きなもの、やりたいものが確立されていてブレない人を見ると気持ちがいいし安心できます。

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ストームトゥルーパー×ペッパーくん?なシャネルのファーストルックと、コレクションもランウェイも大輪が咲き誇ったドリス(東信さんの花にピンが合っちゃってますが。。。)

で、結局どこがよかったのかという話。ちょっとここまでの話と違うベクトルなのですが、あたしはコム デ ギャルソン♡このところコレクションでは体数をしぼってまるでアートピースのような作品を発表している川久保さん。展示会に行くときちんと着れる服(失礼)を多数発表しているのですが、ランウェイで登場するのはものすごく大きかったりものすごい装飾が付いてたりする、服以上の存在のもの。でもね、でもでも。。。川久保さんのクリエイションを見るたびに、服の持つパワーというものを再認識させられるのです。その証拠に4体めで会場がざわめきだし。。。そんなコレクション見たことないですよ。ショーが終わった後、拍手がなりやみませんでした。また泣いちゃいますたw

編集部へのおみやげはポワラーヌのクッキー♡みんな喜ぶだろうな、と思いながら買ってたら何だかおみやげ買っていそいそおうちへ帰るお父さんみたいな気持になりますたw

©courtesy of painpoilane via Instagram

 

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