『篠山紀信展 写真力』THE PEOPLE by KISHIN に行ってきました。
こんばんは。
clair de luneのBBです。
先日ポニーテールと篠山紀信さんの展示、『篠山紀信展 写真力』THE PEOPLE by KISHIN
に行ってきました。
篠山紀信さんといえば、思い当たる著名人は全て撮影しているのでは?と感じる程、有名な写真家。
1950年代から現在にいたるまで、数々の写真を思い出しますが
宮沢りえさんのサンタフェは特に強烈なインパクトで
篠山紀信さんの名を日本中に知らしめました。
写真を『活きのよいもの』ととらえる篠山さんは、
これまで過去を顧みる回顧展のような展示を避けてきました。
そんな篠山さんが今回挑んだのは、『美術館の大空間と圧倒的インパクトのある写真との戦い』という
『生』を感じる展覧会。
私達も篠山さんが仕掛けた、空間力vs写真力を存分に体感してきました。
まず美術館に到着すると、入口には世界的に有名な写真、ジョン・レノン氏とオノ・ヨーコさんの大きなパネルが。
ほんの数分で撮られたというこの写真、篠山紀信さんの才能と強運を感じさせます。
そんな魅力的な写真に後ろ髪を引かれながら受付を済ませ、入口の黒いカーテンを開けようとした時、
係りの方から『カーテン中央からお入りください』と声を掛けられました。
小さな声ではいと答えながら、ぴったりと閉じたカーテンをそっと開けた瞬間!
目に飛び込んできたのは、まさに『大空間と圧倒的インパクトのある写真たち』でした。
こちらの展示は撮影禁止なので、その迫力、圧倒的なインパクトをお伝えすることが出来ないのですが
写真サイズ、スケール、美しさ、全てが圧倒的で感動してしまいました。
写真が巨大なため、皆が大空間の中央付近に集まって、壁に展示してある巨大写真を眺めている。
まさにそのような感じだったのですが、
インパクトだけでなく、篠山紀信さんの情熱を写真から感じ取る事が出来ました。
展示は『GOD 鬼籍に入られた人々』『STAR すべての人々に知られる有名人』『SPECTACLE 私たちを異次元に連れ出す夢の世』『BODY 裸の肉体 美とエロスと闘い』『ACCIDENTS 2011年3月11日 東日本大震災で被災された人々の肖像』
の5つのテーマで区切られているのですが、5つの空間全てに篠山紀信さんの美学が詰め込まれていて
時間を忘れて見入ってしまいました。
中でもアイドルをアイドルらしく、女優をより美しく撮った『STAR すべての人々に知られる有名人』や
黒柳徹子さんや宮沢りえさん、舞踏家のウラジーミル・マラーホフさんの『BODY 裸の肉体 美とエロスと闘い』、
困惑、悲しみ、何とも表現しがたい瞳が胸に迫った『ACCIDENTS 2011年3月11日 東日本大震災で被災された人々の肖像』が印象的でした。
色々と写真展、展覧会に行きましたが、どの展示とも全く違う、
パワー溢れる篠山紀信さんの展覧会、ピッタリと閉じられたカーテンを開けた時の驚きを
是非体験してみて下さいね。
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