1枚から始まる、旅と私のタカラモノ。

アルザスの旅・始まりはコルマールから。

みなさん、こんにちは。

今日はアルザス地方への旅の話。

私が初めてアルザス地方へ旅したのは、
2001年、フランス映画「アメリ」が公開された年に、
FIGAROでの特集を見てね、行きたくなったの。
アルザス地方といえば、フランスの最東端に位置するドイツとの国境の地方。
ストラスブールはクリスマスツリー発祥の地とも言われてますね。
まだこの頃は35mmのフィルムで旅してたなぁ。
モノクロでも絵になる風景だった。

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当時は5時間かけて列車で移動して、ストラスブールに滞在、
142mの迫力ある大聖堂の塔からの眺めが最高だった。
332段の螺旋階段をぐるぐると上り、目が回りそうになりながら、
途中見える景色ににっこりしたの覚えてる。

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あれから十数年、Tさんをどうしても連れて行きたくて
アルザス地方の小さな村、Riquewihr(リクヴィール)へ。

TGVのおかげで前より半分の時間での移動は、
旅人にはなにより、嬉しい。

パリからコルマールまで直行。
そこからRiquewihrまではバスでの移動、
時間があるからコルマールを散歩しよう!

旧市街へ向かう途中に美しい緑が広がる公園があって、
あまりにグリーンが美しいからひと休み。
気付いたら私、芝生の上で胡座をかいて、
Rollei構えてたよ。

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コルマールといえばアルザス風のピザ、タルトフランペが名物、
いちばん混んでるお店にわざわざ並ぶ(笑)
薄いパリパリ生地にサワークリーム・玉ねぎ・ベーコンのトッピング、
あっさりしてて何枚でも食べれちゃう。
ヤダ、食べるのに夢中で写真撮り忘れてる(笑)

お腹もいっぱいになったから、旧市街を散歩。
石畳の細い路地をひたすら歩く。
まぁ!前から車が向かってくる!
え?こんな細いところ通れるの?
すると助手席に座っていた犬が前を見ながら乗り出して、
元気よく吠えてる!
「ワン!ワン!通るから道を開けて!」なんだかそう聞こえた(笑)

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ギリギリをうまく通り抜けるあたり
長年この地で暮らし、助手席のパートナーとのコンビで、
コルマールの道をすべて把握してるんだろうね。いい仕事してるね!

遠くからとてもリズミカルな音が響いてきた。
今度は馬車がやってくる!
ちょうど私たちの目の前で停まり、お客さんが降りると、
わぁ!なんて仲睦まじいの!
寄り添う馬のその愛おしさになんだか涙が出そうになった。
そっと撫でてありがとうを呟く。
旅人へのご褒美だね。

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たった数時間のコルマールでの時間、まだ旅は始まったばかりなのに、
たくさんの出会いに胸がキュンとなった。

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コルマールの美しい景色を最後にみなさんにシェア!

さぁ!次はアルザス地方の小さな村、目的地 Riquewihrへ向かうよ。
ワイン農家に滞在した忘れられない旅、
みなさん、私のアルザスの旅にもう少しお付き合いくださいね!

MIKI *

モデル/フォトグラファー
20代からフィルムカメラで旅の記録を撮り始め、その後ドイツ製のカメラ、Rolleiflexと出合う。旅の写真と思い出を綴ったrollel-life.com や、ライフスタイルを紹介したインスタグラム miki_rolleilife は温かみのある写真と文章が人気。10年間にわたりフィルムで撮影した旅とライフスタイル写真集「Rollei Life」を出版。現在はフォトグラファーとして旅や料理など自然光での撮影を得意とし、また自身もモデルとして数々のCMや雑誌で活躍中。Prestige所属。

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