1枚から始まる、旅と私のタカラモノ。

トスカーナの旅・サンジミニャーノの奇跡

みなさん、こんにちは!

実は先週までハワイのカイルアへ旅に出てました。
こちらで伝えたいこと山盛りなので、
またカイルア滞在の旅は改めてシェアさせてくださいね。

今日は私が旅した中で、とても思い入れのある土地、
イタリア トスカーナ地方のSan Gimignanoの話。

San Gimignanoは標高324mの丘の上にあり、
中世の姿を残す塔のある街。
歴史地区は当時の石がそのままの建物で、
まさに時が止まったかのような雰囲気。

私はフィレンツェからバスで向かった。

目の前に現れたSan Gimignanoは息を飲む美しさだった。
坂道の石畳が続き、
眼下にはオリーブ畑がどこまでも広がる。
ぽつんぽつんと建つ家の可愛い煙突にほっこりしてると、
走る車はレトロな三輪車だったりで、
その光景に興奮したのを覚えてる。

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荷物を置いて、Rolleiflexと散歩。
夕方、鐘の音が街中に響く。
その鐘の音に耳を傾けてる紳士に出会った。
紳士の佇まいと愛犬との絆にまた、キュンキュンになったよ。
なんだか似てない?似てるよね?

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きっといつもこの場所でね。
今日も鐘の音を聞いてるんだろうね。おじさん、ありがとう。

翌日、塔に上ったよ。
美しい田園風景、Rolleiのファインダーからうっとり眺めた。
またこの景色に会いに行きたい。

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トスカーナは料理がほんとに美味しい。
北から南まで何度か旅した中でも
この街でいただいた家庭料理「リボリータ」スープが、忘れられない!
リボリータの「Re(リ)」は「再び」、
「bolitta(ボリータ)」は「煮込む」という意味があり、
あまりものの野菜や豆、硬くなったパンをくわえて煮込んだ、
トスカーナのマンマの味。
この味が忘れられなくて、坂の上でもよく作るんだぁ。
たくさん煮込んで2日目はトマトベースにしたりアレンジも美味しいよ。

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上の写真は友人夫婦を招いて、懐かしいトスカーナの味でおもてなし。
San Gimignanoでは写真にあるオリーブのボードも買ってきた。
フィルムカメラ2台それだけでも重いのに、
ボードもバックパックに詰めて、気合いで背負ってね(笑)

坂の上でいちばん愛用してるボード、
使うたびに旅の記憶が蘇るんだ。

いつもホテルは格安で探す私、
ここでもいちばん安い部屋を予約していた。
でも出発直前に美しい景色を、
やっぱりTさんに見せてあげたい気持ちで、グレードアップした。

街のいちばん高い塔から見下ろしたら、
滞在してるホテルが見えたよ!
写真の中央のバルコニーに白い椅子やテーブル見えるかな?

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バルコニーからの景色は奇跡のように美しくて、
グレードアップした部屋はとても素敵で、趣ある家具にうっとり。
その気持ちを残したくて、旅の相棒Rolleiflexを撮影した。
その1枚がこちら。
私の大好きな大好きな大好きな、ポジフィルムで撮った奇跡の1枚。

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この写真は数年前の写真展に展示して、
他の作品は販売したけど、
この写真だけは坂の上のすきなところに飾りたい!と、
自分へのご褒美にプリントしたんだ。

私のタカラモノ。

こうやって旅先で食べたスープが我が家の定番になり、
持ち帰ったボードはTさんのパンにぴったりで、
旅での1枚がタカラモノになるなんて、
やっぱり私にとっては、
旅での出会いは奇跡なんだと思う。

みなさん、トスカーナの旅、まだまだ続きがあるの。
はぁ!話足りない(笑)
またこちらで語らせてね。
いつもありがとう!

MIKI *

モデル/フォトグラファー
20代からフィルムカメラで旅の記録を撮り始め、その後ドイツ製のカメラ、Rolleiflexと出合う。旅の写真と思い出を綴ったrollel-life.com や、ライフスタイルを紹介したインスタグラム miki_rolleilife は温かみのある写真と文章が人気。10年間にわたりフィルムで撮影した旅とライフスタイル写真集「Rollei Life」を出版。現在はフォトグラファーとして旅や料理など自然光での撮影を得意とし、また自身もモデルとして数々のCMや雑誌で活躍中。Prestige所属。

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