心と身体を元気にする、薬膳レシピ

作り置きにもおすすめ!夏バテに効くパプリカレシピ。

帰国してからバタバタと自宅での料理教室や出張料理教室などを終え、ようやく落ち着いてきました。食事のお誘いも多いのですが、ボストンに戻るまでに食べておきたい食材を買ってきては合間で楽しんでいます。季節のお野菜、魚介、お肉まで、すべてボストンと日本では手に入るものが違うので、自宅での食事の回数は限られているのについつい買いすぎてしまい、外食続きでの胃腸の負担を考えて日々自宅では少な目に…と思っているのにも関わらず結構な量を食べているかも。「夏バテ予防のために、ま、いっか」と自分を甘やかしています(笑)。

旬の食材はちょうどその時期に必要な効能を持つものが多くパワーも強いので、ぜひ活用したいもの。梅雨時は湿度対策や胃腸の働きアップ食材が必要なのですが、インゲンや枝豆などの豆類やトウモロコシがカラダを冷やすことなく余分な水分を排出し、胃腸にも働きかけます。またこの時期は気が滞りやすいので、気の巡りをよくする食材も必要です。ちょうど旬のししとう、パプリカ、ピーマンなどにその働きがあります。

そこで今回はパプリカを使った赤いお料理。色が同化しすぎていて中の食材が若干見にくいのですが…パプリカにトマト、ちりめんじゃこ、アーモンドを合わせました。ちりめんじゃこやアーモンドは、暑くなってくると心拍数が上がって傷めやすい心(心臓)に働きかけます。このレシピ、作り置きにもオススメ。パスタやサンドイッチにもアレンジできます。写真のように数種類のハーブを添えればおもてなしにも。美味しさも効果もアップします。

梅雨時に限らずストレスで気が滞っているかたにもオススメのレシピです。

パプリカとちりめんじゃこのトマト煮

170707_paprika.jpg

【材料】(作りやすい分量)

・パプリカ(赤、黄) 各1個
・ちりめんじゃこ 20g
・ホールトマト缶 1缶
・ローストアーモンド 30g
・塩 2つまみ
・きび砂糖 2つまみ
・コショウ 少々
・EVオリーブオイル 大さじ1

【作り方】

1. パプリカは乱切りにする。ホールトマトは粗く潰す。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、パプリカ、ちりめんじゃこを加えて炒める。
3. 2.にホールトマトを加え、途中混ぜながら7~8分ほど中火で煮る。
4. 3.が煮詰まってとろりとしてきたら塩、きび砂糖、コショウで味を調え、粗く刻んだアーモンドを加えて混ぜる。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories