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パリ、恋のエトセトラ

ナンパの進化形!? フランス人も利用する"出会い系サイト"

ある日在仏20年以上の日本人女性が、「いまフランスにくる子はあんまりナンパされないんでしょ? 私のころにはちょっと外歩いたらすぐされたけど」というので、「それってどうしてだと思いますか?」と聞いたら「ネットで出会えるからじゃない? あのころはなかったから」というのでした。

私にはナンパの代替品がインターネット、というのがすごく新鮮だったので印象的でした。オンラインのマッチングサイトというのは単に、男女が出会うために新しくできたもうひとつの方法ではなくナンパの進化形かもしれないのです。「出会うこと」というのは案外いろんな要素を必要としますが、それをすっ飛ばして手っ取り早く何のつながりもない人と出会えるという点で両者は似ているかもしれません。相手が同僚でなくてもいいし、友達から紹介された人でなくてもいい。ただそこを歩いている好みの人に声をかけ、出会うきっかけを作ることができるのがナンパだとすれば、マッチングサイトは目の前を歩いている必要さえなく、勝手に登録している無数の人たちのなかから、顔だけではなく趣味や仕事、宗教も事前に知ることができるナンパの進化形と呼べるのではないでしょうか。

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フランスではマッチングサイトを利用している人は多く、私のまわりでも、何年も恋人がいなかった、あるいはデートはするのになかなか特定の相手と続かないという人が一念発起してマッチングサイトに登録し、死にものぐるいでデートをして半年後には結婚、などという話をよく聞きます。死にものぐるいなどという恐ろしげな言葉を使ってしまいましたが、マッチングサイトで成功する人の共通点は「死にものぐるいだった」という1点に尽きる気がします。
もちろん、みんながみんな真剣な相手を探しているとは限りません。アジア系の従順な愛人を探すおっさんや、真剣交際などする気もないが遊びで登録している人、魑魅魍魎がうごめいているわけです。そのなかで自分にぴったりの相手を探すには、まさに死にものぐるい、短期決戦が勝利を呼び込みます。
私の知る成功者たちは月に30人から50人程度の相手とデートをし、少しでもちがうと思えば希望をかけたりすることはなくすっぱりと切っては別の相手を探していました。それだけの相手とコンタクトを取り、断ったり断られたりすることが心にかける負荷、そもそも全員がまともな人とは限りませんから妙な人に粘着される可能性などを考えれば、仕事をしながらこのように「出会う」ための活動をすることが、心にも身体にも多大なストレスをかけることは容易に想像できます。
これらの膨大な仕事(と、すでに呼べる)をこなした彼女たちはたいていベストといえるパートナーと出会い、幸せそうな日々を送っています。だから私はこのオンライン上の出会いにはわりとポジティブなイメージを持っています。

先日、日本人の集まりで、あるワーキングホリデーで滞在している女性が「何回かフランス人男性とデートしたがひどい体験ばかりだった。いい人と出会える方法はないものか」といっていたので、その場にいた別のある女性がオンラインのマッチングサイトに登録してはどうかと勧めました。すると彼女は「えっそれはちょっと」とすごくびっくりしたように一蹴してしまいました。
その「オンラインはちょっと」の女性はマッチングサイトで出会うことを勧められたことに少し怒ってさえいたようでした。そして「そんなので出会っても人に言えない。そこまで困ってない」といい、私は、さきほどまでは「そこまで困っている」という話だったのではないかと思い少し混乱しました。
印象的だったのは「オンラインはちょっと」の彼女に数人が賛同し、それがほぼ在仏1年未満の人ばかりだったということ。私自身はそんなに長く日本を離れている気はまったくしないのですが、自分でも知らず忘れている日本の雰囲気というのがあるのでしょう。

日本では、そんなにマッチングサイトで出会うのは恥ずかしいことなんだっけ、と私は思い返そうとしました。よく考えれば「ナンパで出会った」というのは日本ではあまり口にしづらい気がしますが、それなら同じ性質があると私が考えるマッチングサイトにも恥ずかしさがあるのかもしれません。
オンラインの出会いが恥ずかしいというのなら、最も恥ずかしくない出会いというのはたぶん「出会いたいとまったく思っていないのに偶然に出会ってしまった」というものでしょう。しかし、「恥ずかしくない出会い」よりも私には「うまくやっていける相手と出会う」ことのほうが大切に思えます。私のまわりのオンライン成功者たちは恥ずかしいなんて思っていないし、むしろ公言してみんなに勧めてまわってるくらいです。忙しいなかスケジュール管理をして一生懸命「出会った」彼女たち、努力して結果を出した人たちです。もし恥ずかしくて一歩踏み出せない人がいるなら、そう考えてみると案外ベストパートナーが見つかるかもしれませんね。

シロ

パリの片隅で中華料理を食べながら美肌を追求し、いろんな記事やコラムを書いたり書かなかったりしています。どこでもできる美容方法を探りつつ備忘録として「ミラクル美女とフランスの夜ワンダー」というブログを立ち上げました。
一応フランス在住なのでよくフランスっぽいことを書いています。しかし人生何が起こるか分からないので明日アイスランドに引っ越しアイスランドっぽいことを書き始める可能性も捨てきれません。

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