平野由希子のおつまみレシピ

ビール&枝豆を脱する「八角風味の枝豆」

秋の気配がちらほらしてきましたが、まだまだ残暑が厳しい日々。秋を感じるのは、風や気温ではなく、やっぱり食材。秋刀魚やきのこなど秋を代表する食材が店先に並んでいると、秋の到来を感じます。

さて、今回の素材は夏のおつまみの主役とも言える枝豆です。ただ、俳句では枝豆は秋の季語。夏の暑い日にビール&おつまみもいいのですが、秋にはだだちゃ豆や黒豆の枝豆などがおいしくなります。そして、お月見にも枝豆は欠かせない存在です。

塩ゆで&ビールで夏の間中楽しみましたが、初秋にも食べたい枝豆。ワインにも合うようなレシピにしてみました。使ったのは、エキゾチックな風味を持つ八角です。持っている方も煮豚をする時に使うくらいでなかなか使いきれないもの。クローブも同様。ひと瓶を使い切るには何年かかるか、という存在ではないでしょうか。

八角を一度に3個も使います。もう、使い切ってしまいたい。という人は5個くらい入れても構いません。クローブも一緒に加えます。私の枝豆のゆで方は少量の湯に塩を加えて鍋で蓋をして蒸しゆで。短時間でゆでる枝豆には、しっかり塩味を浸透させるには、かなりの量の塩を必要としますが、このゆで方ならば、塩味がしっかりと入ります。そして、スパイスの風味もしっかり枝豆に移るのです。

さて、何を飲みましょうか。ビールならば、オレンジやスパイスの香りのするようなクラフトビール。ワインならば、オレンジワインや軽めの赤も合います。八角はスターアニスとも言われ、星の形をしています。月を眺めつつ、枝豆&ワインと気取ってみましょうか。

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八角風味の枝豆

<材料 2人分>
枝豆 1袋(250g)
八角(スターアニス) 3個
クローブ 5粒
塩 小さじ2+適量

<作り方>
1.枝豆は粗塩をまぶし、ざるにこすりつけるようにしてうぶ毛をとるように洗う。八角は手で3〜4片に割る。
2.鍋に1、水100ml、塩、八角、クローブを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして5分蒸しゆでにする。
3.ゆであがったら、ざるにあげて水切りをし、仕上げの塩をふる。

 

Wine365

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平野由希子

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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