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シャネルの扉 #18

「シャネル データセンター」の舞台裏。

Toc Toc Chanel

October 26, 2016

©CHANEL

シャネルのアイコニックなツイードのセットアップに身を包み、ロボットのマスクを被ったふたりのモデルの登場で幕を開けた、2017年春夏 プレタポルテコレクション。このロボットが象徴するハイテクなデジタル世界とメゾンのコードであるツイードのセットアップを組み合わせることで、シャネルのスタイルは“タイムレス”であることを強く印象付けることになった。今回、カール・ラガーフェルドが思い描いたのは、メタリックラックやコンピューターキャビネットが並ぶインダストリアルな空間を闊歩し、その中心的存在である女性、すなわち、デジタル世界の女王様。そんな女性たちが纏うモダンなスタイルを演出するフレッシュなディテールには、「これまでとまったく違う新しい素材やデザインが使われている」とカールは語る。ボタンの代わりにあしらわれたタッチファスナー、コンピューターのコードを想起させる太いジャージーのブレード。さらにはマルチカラーのツイードにはゴムやビニールが織り込まれ、コットンやデニム、ウールの糸が混ざり合う様子は、まるで複雑に絡み合うコンピューターケーブルのよう。フリルのカフスがついたブラウスやデジタルワールドがヒントになったモチーフを飾ったシルクドレスなど、テクノロジーをこれまでにないフェミニンで軟らかなアプローチで表現した。そして今回はランジェリーにもフォーカス。「セクシーでもアグレッシブでもないランジェリースタイル。フレッシュなカラーを載せて、詩的に仕上げたんだ」と語る。まさにテクノロジーとタイムレスなフェミニニティを繋ぐ、シャネルならではコレクションとなっている。

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Accessories
アクセサリーの素材とデザインも斬新。

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2017年春夏シーズンもカラフルでプレイフルなアクセサリーがずらりとラインナップ。ロボット型のクラッチバッグやIDカードホルダーを思わせる大きなペンダンドなど、大人のラグジュアリーな遊び心もたっぷりだ。また、今シーズンから新たに登場した“ガブリエルバッグ”も話題に。ランウェイでは、2本のストラップの間に首を通し、ロングネックレスのように無造作に首と肩に斜め掛けしたスタイリングが話題となった。そして、アクセサリーの中でひときわ目を引いたのがスポーティなキャップ。「キャップは、いまの世の中、もはや定番と言えるアイテム。それをシャネルらしくアレンジしたんだ」とカール。シルクやツイードのキャップは、今季のシャネルを象徴するアイテムになりそうだ。

texte: TOMOKO KAWAKAMI

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