ポール・スミス×とんだ林蘭のスペシャルコラボ企画 ポール・スミス&とんだ林蘭が考える、アートとメディアの関係。

Culture 2016.10.07

イギリスを代表するデザイナーであり、ファッションだけでなくアートの造詣も深いポール・スミス氏。急速に変化するネットカルチャーのなか、メディアアートを武器に彗星のごとく現れた若きアーティスト、とんだ林蘭。活躍のフィールドは違えど、日常的にデジタルメディアに触れているふたりに、いまのアートとメディアの関係について一問一答形式で聞いてみた。

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ふたりともiPhoneユーザーであり、日々インスタグラムを更新している。今回は雑誌ではなくウェブ掲載ということもあり、撮影はすべて最新のiPhone 7 Plusを使って行なった。ふたりが手にしているのは艶やかな光沢感で世界的にも人気のジェットブラック。

Q1.あなたにとってiPhoneとは?

とんだ林蘭(以下、T)普通に生活しているだけでは出会えない人とのつながりや、知り得ない情報を教えてくれるもの。カメラ、メール、電話、地図。

ポール・スミス(以下、P):とても便利で持ち運びやすいもの。薄くて小さくて、スリムなパンツを穿いていてもポケットに入れられるし。以前はコンパクトカメラを持ち歩いていたけれど、いまはiPhoneで写真を撮ることが多いです。

Q2.あなたにとってインスタグラムとは?

T:ネタ帳です。

P:ビジュアルダイアリーです。

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動きのある写真を撮影するライブフォト機能や、撮った写真をその場で加工・編集するなど、最新のiPhoneを使いこなすポール・スミス氏。自身が日々更新しているインスタグラムの公式アカウントも、世界中で約30万人ものフォロワーがいる。(@paul_smith

Q3.アナログとデジタル、アートの形はどちらが好み?

T:どちらかといえばアナログですが、両方好きです。それぞれに良さがあるので、もしも今の自分の表現方法をどちらかにしろと言われたら苦しいと思います。

P:モダンテクノロジーはいつも均一で完璧です。一方、アナログはraw(未加工)で完璧ではありません。失敗も起こります。でもその失敗から新たなアイデアが生まれることもあるでしょう。だからアナログが好きです。

Q4. あなたのデザインのインスピレーション源は?

T:日常生活です。街を歩いていてふと目に入ったもの、耳に入ってきた会話、スーパーマーケットに並んでいるお肉、歯を磨いているときの唇……。そんな日常に潜んでいる美を見つけるのが好きです。

P:私も日常生活ですね。服のデザインに関して言うと、ポール・スミスは70カ国以上で展開していますが、「着やすさ」ということはとても重要だと考えています。もちろんカラー、刺繍、パターンといった要素はファッションにはとても大切です。でも自己満足のための服にならないように、私は服を着てくれる人たちが着やすいと思えるものを作ることを心がけています。

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最後は、とんだ林蘭のシリーズ作品のひとつである習字を持って記念撮影。文言はそれぞれの人生の格言。

 

#shotoniphone7

 

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