『悪人』の名コンビが贈るミステリーの新路線『怒り』。

Culture 2016.10.25

『怒り』

161025-cinema-01.jpg

「八王子夫婦殺人事件」を起こし、整形・逃亡中の犯人の行方が物語の軸を成す。同時進行する3つのパートに、綾野剛、松山ケンイチ、森山未來の謎の人物が各々現れ、そのうちのひとりが真犯人で、あとは冤罪という大胆な構成。謎の男に運命的に惹かれる妻夫木聡、宮﨑あおい、広瀬すずが未踏の演技領域に踏み込み、最後に彼を「信じてあげられなかった」無念と、真犯人を信じてしまった痛手が激しく擦れ合う。「怒り」は「許し」の物語へと収斂する。原作・吉田修一×監督・李相日という『悪人』の名コンビが、前作を超えんと全霊を傾けた懐の深い力編。

『怒り』
監督・脚本/李相日
2016年、日本映画 142分
配給/東宝
TOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開中
www.ikari-movie.com

*「フィガロジャポン」2016年10月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories