カンヌで話題となった悲痛なラブストーリー『灼熱』。
Culture 2016.11.18
『灼熱』
1991年、クロアチア人とセルビア人の恋人同士が戦火の勃発で引き裂かれる。生傷がぱっくり開くような、現代の『ロミオとジュリエット』。これが3部構成の第一章だ。2001年の終戦直後は、やり場ない民族間の憎悪を踏まえた恋の萌芽が、11年は平和の訪れに親の遺恨が内にこもり、ジレンマを深める新世代の愛の彷徨が描かれる。古典悲劇に始まる映画は時を隔ててアヴァンギャルドな色合いを強めつつ、和解の岸辺を指し示す。カンヌ国際映画祭「ある視点」審査員賞を受賞。
『灼熱』
監督・脚本/ダリボル・マタニッチ
2015年、クロアチア・スロベニア・セルビア映画 123分
配給/マジックアワー
11月19日より、シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開
www.magichour.co.jp/syakunetsu/
*「フィガロジャポン」2016年12月号より抜粋
監督・脚本/ダリボル・マタニッチ
2015年、クロアチア・スロベニア・セルビア映画 123分
配給/マジックアワー
11月19日より、シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開
www.magichour.co.jp/syakunetsu/
*「フィガロジャポン」2016年12月号より抜粋
réalisation : TAKASHI GOTO