「石井ゆかりの星占い」発売記念カウントダウン企画! 石井ゆかり星占い、2013年を振り返る。

Culture 2016.12.05

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以下「フィガロジャポン」2013年1月号より。

「水のグランドトライン」。
感情と、融合と、無意識の「魔法」の世界。

2013年の星の動きにおいてもっとも大きな特徴は、「水のグランドトライン」という形です。
2012年春に海王星が魚座入りし、同じく2012年秋に土星が蠍座に移動しましたがさらに2013年、木星が蟹座に移動していきます。
ここで、蟹座、蠍座、魚座の3星座の間に、「グランドトライン」と呼ばれる、大きな三角形が形成されるのです。
12星座は、4つのグループに分類されます。(詳しくは3ページに*1解説があります)
この中で、「水の星座」にあたるのが、前述の3星座です。
これらの星座は、共通して「感情、共感、融合、情愛、帰っていく場所、俗なるものと聖なるもの、死、性、帰属意識、女性性、変容、心、水、精神、無意識」などを象徴しています。
これらの要素は、一般的な社会生活の「表面」においては否定されがちです。
感情的になるな、とか、公私を切り分けろ、とか、とかくメタリックで乾いたものが要求される昼間の世界においては水の要素は片付けられ、隠され、なかったことにされています。
ですが、これらの要素がなければそもそも、人間は生活する動機や希望すら、持つことができません。
感情で結ばれた家族や愛する人、大地、喜怒哀楽、変化し成長すること。
人が本来、もっとも大切にしなければならないものが、すべてこの水の星座に隠されている、とも言えます。

注1)「3ページに」が指している内容は、当記事内に掲載はありません。2013年1月号の「フィガロ ジャポン」に掲載しています。

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2013年、私たちはこの「水」が強調された時間を生きることになります。
思えば2012年には、いじめ問題や差別の問題、国境の問題など、人の感情や帰属意識にまつわる事件が目立ちました。
私たちは普段、客観的で理性的でいるつもりですが、古い歴史を紐解くまでもなく、容易に激情に押し流され、善悪の基準を都合のいいように改編することが得意です。
いかにも論理的な理屈を振りかざしながら自分たちの感情を正当化し、他者の感情を「悪」と決めつけることを誰もが日常的に、無意識にやってしまっているのではないでしょうか。
感情や無意識を大切にし、そこに意識を向けるとき、人は本当の意味で他者を救ったり愛したりできる力を手にします。
でも、感情や無意識に飲まれ、操られるとき、私たちは歴史的に、とんでもない愚行を繰り返してきました。
私たちが「魔法」と呼ぶのは、自分でも知らない自分が、自分を操ってくる力のことではないでしょうか。
夜、私たちはひとりぼっちの弱い自分を見つけ出しながら、夜が明けると虚勢を張り、あらゆる鎧を総動員して肩で風を切って出かけていきます。鎧の中の「心」が、昼間もひそかに目覚めていることに気づけることは、マレです。
「心」を見つめることは、深い穴を覗き込むように、ときに愚かしく思えるような作業です。
でも、その「心」をじっくり時間をかけて見つめたとき、今までどんなに望んでも手に入らなかった何かを手に入れることができるのではないかと思います。

>>次ページ「2013年下半期・「水のグランドトライン」。すべてのことの「果て」に私たちが目指す場所。」

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以下「フィガロジャポン」2013年7月号より。

「水のグランドトライン」。
すべてのことの「果て」に私たちが目指す場所。

こんにちは、いつも連載をご愛読いただきありがとうございます、石井ゆかりです。
毎年恒例となりつつあります初夏と年末の袋とじ、今回も書かせていただくことになりました!
年末年始に各所に書きました年間占いでもゴリゴリ触れてきた「水」の時間は、この6月末からが「本番」です。
2012年初夏に木星は風の星座である双子座に入り、その時点では土星も同じく風の星座・天秤座に位置していたので「風」、すなわち、思考・関係・反抗といった要素にスポットライトが当たっていました。
風は論理であり、正義であり、コミュニケーションです。
そこには人間関係は成立しているものの、常にその間に「理ことわり」という真空が存在し、私たちは他者を他者として、少し距離をおいて向き合ってきました。
お互いに理解し合おうとしながら「理解しきることはできない部分」をいつも論理的に保留し続けていたのではないかと思います。

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土星は2012年の秋、2年ちょっとの道行きの果てに水の星座、蠍座へ入りました。
そして、きたる2013年6月26日、木星が蟹座に移動します。
2012年初春に魚座に帰還した海王星とともに、これで水の星座3つすべてに時代を司る星が位置したことになります。
水は、感情、共感、融合、そして「たどり着く場所」です。
すべての川が海にたどり着くように、すべての生き物が子孫に命を託して終わりを迎えるように、水の世界は、私たちすべてが人生の果てに目指す場所です。
私たちは水がなければ生きていけませんが、多すぎる水は、私たちを溺れさせてしまいます。
感情は私たちの心の中にあっていつも揺れ、波立ち、時にあふれ、そのコントロールの難しさに、途方に暮れることもあります。
でも、嬉しさも、楽しさも、悲しみも、喜びも、それがなければなんと人生の無味乾燥なことでしょう。
幸福感は、間違いなく「感情」です。
感情は人と人とを結びつけます。

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私たちが誰かを自分と同じくらい、あるいは自分以上に大事に思うとき、そこには大きな感情が躍動しています。
一方、仲間意識や帰属感情は容易に、外部への排他的な態度や「見知らぬものへの拒否」という感情に結びつきます。
感情の世界の「善悪」は、論理の世界の「善悪」とは違います。
論理の世界では、善悪は外側から検討されますが、感情の世界の善悪は、あくまで内側から定義されるのです。
困っている人や傷ついている人を救う力も、大切な人のためにそのほかの人を攻撃する力も、同様に、感情の力です。

2013年後半から2014年夏までのあいだ、私たちはこうした「感情の世界」に住んで、自分たちの心を大きく揺り動かし、そこからあふれ出る力を用いることになると思います。
感情をずっと抑えつけてきた人はそれが噴出するかもしれませんし、あらわになった誰かの感情に驚かされる人もいるだろうと思います。
あの「ベルリンの壁」が壊れたとき、木星は蟹座にありました。
大きな感情は、誰も壊せない壁を壊すような力を持っているのです。

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石井ゆかり
ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。2014年11月刊の『3年の星占い(星座別)』(WAVE出版刊)も34万部を突破。主宰のWEBサイトは『筋トレ』http://st.sakura.ne.jp/~iyukari/

illustration : SHOGO SEKINE

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