フィガロが選ぶ、今月の5冊

家族の年代記を描き出す、画期的なグラフィックノベル。

特集

『HERE ヒア』

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リチャード・マグワイア著 大久保譲訳 国書刊行会刊 ¥4,320

プルーストが『失われた時を求めて』でやろうとしたことを、イラストレーターのリチャード・マグワイアは本書でやってのけたのかもしれない。表紙に描かれた窓の奥には、ありふれたリビングが広がっている。この本はHERE=ここを定点観測する。同じ空間にさまざまな年代の1シーンがスナップショットのように共存している。それはシャッフルされたある家族の記憶の断片なのだ。紀元前までさかのぼる壮大な時間のパズルをつなぎ合わせるうち、時の流れの深淵さが浮かび上がる。仕掛けと企みに満ちた画期的なグラフィックノベル。

*『フィガロジャポン』2017年1月号より抜粋

texte:HARUMI TAKI

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