フェンディの協力で復活! 巨匠ヴィスコンティの傑作。
Culture 2017.02.09
『家族の肖像 デジタル完全修復版』
1978年の初公開時に記録的ロングランとなり、日本でのヴィスコンティブームの導火線に。彼の作品群を組む名画座が軒並み立ち見の盛況となった。家族団らんの絵画を収集する老教授のローマの邸宅に、間借りを求めて伯爵夫人とその近親が強引に押しかける。思索の静寂は破られる。教授は拒みながらも、伯爵夫人が囲う謎の美青年の、芸術への素養と危うい色香に惑乱してゆく。バート・ランカスターもヘルムート・バーガーも希代のはまり役。室内劇の表現を部屋の壁が崩れ去るきわきわまで突きつめた傑作だ。
『家族の肖像 デジタル完全修復版』
監督・共同脚本/ルキーノ・ヴィスコンティ
1974年、イタリア・フランス映画 121分
配給/ザジフィルムズ
2月11日より、岩波ホールほか全国にて順次公開
www.zaziefilms.com/kazokunoshozo/
監督・共同脚本/ルキーノ・ヴィスコンティ
1974年、イタリア・フランス映画 121分
配給/ザジフィルムズ
2月11日より、岩波ホールほか全国にて順次公開
www.zaziefilms.com/kazokunoshozo/
*「フィガロジャポン」2017年3月号より抜粋
réalisation : TAKASHI GOTO