先鋭に愛される才人、サンファがついにソロデビュー。

Culture 2017.02.21

『プロセス』/サンファ

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ビート ¥2,592

 耳の早い人ならとっくにチェック済みかもしれないが、サンファは最もソロデビューが待たれていたシンガーのひとりだ。ザ・エックス・エックスのリミックスで注目を集め、ドレイクやカニエ・ウェスト、SBTRKTなどの楽曲にフィーチャーされるなど、エレクトロやR&Bのシーンではすでに話題を集めていた。独特の浮遊感に満ちた歌声は、ジェイムス・ブレイクやザ・ウィークエンド以降に現れたシンガーの新しい潮流と言ってもいいだろう。
 待望のアルバムには、そんなサンファの声の魅力がたっぷりと詰め込まれている。大胆に時を刻むリズムや、音響的な実験を隠し味に使った隙間の多いバックトラック。そこにあえて感情をセーブしたようなファルセットが寄り添っていく。宇宙的な広がりさえ感じさせる楽曲群は、シンガーとしてもプロデューサーとしても未知数の才能を予感させる。

*『フィガロジャポン』2017年3月号より抜粋

réalisation : HITOSHI KURIMOTO

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