帰還兵の心象風景を描く『マン・ダウン 戦士の約束』。

特集

『マン・ダウン 戦士の約束』

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戦場の過酷さから、その後遺症(PTSD)の深刻さへドラマの焦点が移行する、甘さを削ぎ落とした力編だ。アフガニスタンに送られた海兵隊員ガブリエルは、家宅捜索中に民間の母子を撃って即死させてしまう。帰国後、再会した妻子と戦渦の母子のイメージが彼の胸中で入り乱れ、敵の組織が妻子を奪いにくる妄想に駆られる。実は、病んだ彼から米国が家族を隔離しようとしているのだが。帰還兵の現実を映す廃墟めいた心象風景が故郷の家族の現実をも侵食してゆく、サスペンスの利いた最終局面に心を撃ちぬかれる。

『マン・ダウン 戦士の約束』
監督・脚本/ディート・モンティエル
2015年、アメリカ映画 91分
配給/アルバトロス・フィルム、クロックワークス
新宿武蔵野館ほか全国にて公開中
http://mandown-movie.com

*「フィガロジャポン」2017年4月号より抜粋

réalisation : TAKASHI GOTO

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