カントリー界に大異変!? スタージル・シンプソンに注目。

特集

『ア・セイラーズ・ガイド・トゥ・アース』
 スタージル・シンプソン

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ワーナーミュージック ¥2,376

 カントリー界の大異変といってもいいだろう。近年はテイラー・スウィフトのようなポップサイドのカントリーシンガーが多数活躍しているが、スタージル・シンプソンはその流れとはひと味違って、ロックやシンガーソングライターとしての側面から期待されている。ザ・ブラック・キーズやアラバマ・シェイクスに続く最重要アーティストのひとりだ。
 まだ30代後半とは思えない深みのある渋い歌声は、かなり情緒的。しかし、ストリングスとピアノを大胆に配した導入部はオルタナティヴな印象が強いし、ブルースやソウルの影響が濃厚なグルーブ感に満ちたバンドサウンドのインパクトも大きく、カントリーの保守的なイメージをぶっ壊してくれる。ニルヴァーナの名曲「イン・ブルーム」をアーシーにカバーするセンスも見事で、今後の音楽シーンの新しい潮流になる予感。じっくりと聴き込みたい全9曲である。

*『フィガロジャポン』2017年4月号より抜粋

réalisation : HITOSHI KURIMOTO

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