フィガロが選ぶ、今月の5冊 スリリングな発見に満ちた、巨匠ホックニーの絵画論。

Culture 2017.05.20

『絵画の歴史  洞窟壁画からiPadまで』

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デイヴィッド・ホックニー、マーティン・ゲイフォード著 木下哲夫訳 青幻舎刊 ¥5,940

現代美術の巨匠ホックニーが、美術評論家と対話しながら、画像の歴史を縦横に紐解いていく。といっても、堅苦しい本ではない。「遠近法は、実は生身の人間の視覚とは異なっている」「現実の世界は4Dで、時間という4つめの次元があるから、3Dの映画や写真にはどこかおかしなところがある」などスリリングな指摘が満載。画家や写真家は、空間や時間をどう切り取ってきたのか。そこに真実はあるのか。ホックニーの飽くなき探求心は、専門的な技法の分析にとどまることなく「見ること」の奥深さへと誘う。

*「フィガロジャポン」2017年5月号より抜粋

réalisation : HARUMI TAKI

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