立田敦子のカンヌ映画祭レポート2017 #04 クリステン・スチュワートら、 女優たちが初監督作品を披露!

Culture 2017.05.25

今年のカンヌはバラエティに富んだラインナップですが、人気女優の初監督作品も話題になっています。

ひとつは、70周年記念のスクリーニング枠で上映された、クリステン・スチュワートによる17分間の短編映画『Come Swim(カム・スイム)』。ひとりの人間のふたつの側面を描いたこの作品は、今年1月のサンダンス映画祭でもプレミア上映されたもの。音楽を元恋人のセント・ヴィンセントが手がけています。もともとこの短編は、米国ライフスタイルメディア「Refinery 29 (リファイナリー29)」の中で、12人の監督が短編を撮るというプロジェクトの一環で制作された作品。同様にこのプロジェクトで制作された、女優のクロエ・セヴィニーの監督作『Kitty(キティ)』も、去年のカンヌで上映されています。

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『Come Swim(カム・スイム)』より。
©French Association of the International Film Festival

 クリステン・スチュワートは、ブロンドのベリーショートのヘアスタイルに、シャネルのクルーズコレクションというファッションでレッドカーペットに登場し、話題になりました。

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2017/18年クルーズコレクションより、グレーのニットドレスとライトピンクのニットトップを着用して登場。
© CHANEL/ Getty Images

 英国の大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴは、なんと80歳にしてドキュメンタリー『Sea, Sorrow(シー・ソロウ)』で映画監督デビュー!スクリーニング枠で上映されましたが、彼女の生き方と同様に、気骨のある作風で評判上々。

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初の映画監督を務めた、英国の大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴ。
©French Association of the International Film Festival

カメラドール(新人監督賞)の対象にもなっているので、もしかしたら最高齢での受賞、という快挙もあるかもしれません。ちなみにヴァネッサ・レッドグレイヴは、『裸足のイサドラ』(1968年)で、伝説のダンサーであるイサドラ・ダンカンを演じて、カンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞しています!

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映画ジャーナリスト 立田敦子
大学在学中に編集・ライターとして活動し、『フィガロジャポン』の他、『GQ JAPAN』『すばる』『キネマ旬報』など、さまざまなジャンルの媒体で活躍。セレブリティへのインタビュー取材も多く、その数は年間200人以上とか。カンヌ映画祭には毎年出席し、独自の視点でレポートを発信している。
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