ケン・ローチ監督の話題作から日本で誕生した、「ダニエル・ブレイク基金」とは?

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イギリスの巨匠、ケン・ローチ監督による映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』は、まさにいま日本でもタイムリーな問題である、世界で拡大しつつある格差や貧困をテーマに描き、第69回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。ケン・ローチが、すでに表明していた引退を撤回してまで監督したこの作品に込めたメッセージは、「誰もが享受すべき生きるために最低限の尊厳」や「人を思いやる気持ち」。これに賛同した、本作品を日本で提供する株式会社バップと有限会社ロングライドは、”チーム「ダニエル・ブレイク」”を結成し、この映画の上映権を保有する30年間の間、この作品によりもたらされるすべての収益の一部から、貧困に苦しむ人々を援助する団体を助成することを目的とした「ダニエル・ブレイク基金」を設立した。

170313d4.jpg©︎Sixtenn Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016

主人公ダニエルは、59歳の大工職人。心臓発作により、仕事から離れることを余儀なくされる。収入を断たれたダニエルは、公的援助を受けようとするが、政府の緊縮政策などにより、思うように支援が受けられず、経済的に追い詰められていく……。

「ダニエル・ブレイク基金」は、劇場興行から得られる収益だけでなく、二次利用以降の収益を含めた全収益の一部から、貧困に苦しむ人々を援助する団体を助成することを目的とした基金。劇場公開時には、有料入場者1名につき50円が寄付となる。基金の助成先は、内閣総理大臣認定の公益財団法人 交易推進協議会が運営するマイ基金を通じ、公募・選定ののち決定する仕組み。いよいよ3月18日(土)より、日本でも公開となる『わたしは、ダニエル・ブレイク』は、鑑賞することで、チャリティにも参加できることに。けっして他人事ではない問題に対する理解を深め、考えるきっかけとしてみたい。

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チャリティのサポートは非常に寛大で、企画を実行されることに拍手を送ります。
ただ、ひとつだけ付け加えたいのは、ともかくチャリティは一時的であるべきということです。チャリティで許容できないことを、許容できることに変えてはいけません。チャリティが入らないように社会のシステムを変えるべきで、同時に政治的運動も欠かせません。
しかし、いまこうして実際に貧困にある人たちがいて、苦しんでいる人を放っておけないのは当然ですから、この企画はとても素晴らしいと思います。(ケン・ローチ監督による「ダニエル・ブレイク基金」へのコメント一部抜粋)

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『わたしは、ダニエル・ブレイク』  監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァティ  出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアースほか  2016年、イギリス・フランス・ベルギー  映画  100分  配給:ロングライド   2017年3月18日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開
©︎Sixtenn Tyne Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2016

●問い合わせ先:
作品公式HP danielblake.jp

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