人生の最期、あなたならどう過ごす?
映画『君がくれたグッドライフ』主演俳優にインタビュー。

インタビュー

ヨーロッパをはじめ、世界各国の映画祭で絶賛された感動作『君がくれたグッドライフ』が間もなく公開となる。年に1度、自転車で旅に出るハンネスと5人の仲間たち。ハンネスの希望で今年はベルギーを目指すことになったが、その選択にはある深い理由があった。不治の難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)と宣告された彼は、尊厳死の許される国ベルギーでの死を選ぶため、これを人生最期の旅にすると決めていたのだ。真実を知った仲間たちは、複雑な思いを抱えながらも、彼の願いを叶えるため旅を続ける。いのちと向き合う5日間の旅の終わりに、彼らが見出すものとは――?

本作でハンネス役を演じた、ドイツの国民的俳優フロリアン・ダーヴィト・フィッツにインタビュー。この作品についての想いを語ってもらった。

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©2016 Warner Bros. Ent.

― ALSを発症し、尊厳死を選択するという難しい役を演じるにあたり、医師へのインタビューや資料の読み込みをされたと聞いています。役作りで工夫されたこと、困難だった点はどんなことですか?

フロリアン・ダーヴィト・フィッツ(以下、F):「まず、ALSという病気が身体にどんな影響を与え、どの程度の症状があらわれるのかを理解しようと努めました。ハンネスの友人たちは、初めは彼に何があったかを知らずにいたのですが、旅をするにつれて、この病気がハンネスの心と体にどんな影響をもたらすのかを理解することができました。僕も同じようにこの病気を理解していった感じです。ALSは想像以上に重い病気だと感じます。最期まで心はしっかり保てていても、少しずつ体の自由が奪われていってしまいます」

― 作品テーマはシリアスですが、ところどころに織り込まれる美しい風景が印象的でした。撮影中、最も心に残っているシーンがあれば教えてください。

F:「風景ではないけれど、最期のシーンの病棟です。まだ映画を観ていない方々もいらっしゃると思うので、あまり詳しくは言えませんが、あれは私の人生で最も特別な経験。演技を超えたものでした」

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― あなたは監督や脚本家としても活躍されていますが、その経験は、俳優として役を演じるときにどのような影響をもたらしていますか?

F:「それは逆だと考えています。演じることが、脚本を書くことに影響を及ぼしているのです。私は俳優でいたいとも思っています」

― もし、この映画のように自転車で旅をするとしたら、どこに行ってみたいですか?

F:「私は町の中をあちこち自転車で移動するのが好きですが、旅はあまり興味がありません。数時間するとおしりが痛くなってしまうので(笑)」

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― 最後に、あなたにとっての「グッドライフ」とは?

F:「人生のことを考えるとかなり慎重にはなりますが、私たちはどんな理由があれども、いまここにいて、さまざまな経験をしながら生きています。小さなことかもしれませんが、人生はその小さな変化を日々感じていくことなのです」

『君がくれたグッドライフ』
監督:クリスティアン・チューベルト
脚本:アリアーネ・シュレーダー
出演:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、ユリア・コーシッツ、ユルゲン・フォーゲル、ミリアム・シュタイン、フォルカー・ブルッフ、ヴィクトリア・マイヤー、ヨハネス・アルマイヤー、ハンネローレ・エルスナー
5月21日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかロードショー!
PG-12指定
©2014 Majestic Filmproduktion GmbH / ZDF
goodlife-movie.com

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