クロード・ルルーシュ監督が説く、恋が長続きする秘訣。

インタビュー

ドーヴィルを舞台に大人の恋の機微を描き、1966年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した名作『男と女』から50年。クロード・ルルーシュ監督がふたたび大人の恋愛を描く『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』がまもなく公開となる。今回の舞台はインド。美しい異国の風景の中、互いにパートナーのいる男女が惹かれあい……。『男と女』で音楽を担当したフランシス・レイとの再タッグも話題の本作について、ルルーシュ監督にインタビュー。

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― 『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』の舞台に、他の国ではなくインドを選ばれた理由は?

クロード・ルルーシュ監督(以下、L):「多くの人を幸せにするという『アンマ』という女性の話を聞いて、インドに行きたくなったのです。75歳で初めて訪れ、私は虜になりました。もっと早い時期にインドのことを知っていたら、すべての作品をインドで撮影していたかもしれないと思ったほどです」

― 異文化の非日常的なシチュエーションで「愛」が語られることで、よりシンプルに本質的なメッセージが伝わってくるように感じられました。監督はどんなところがインドの魅力だと思われますか?

L:「死のない永遠の国であり、この世で最も美しい国。また、混沌とした現代社会の中で、すべてが可能な国というところ。人々は心優しく死を怖がりません」

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― 『男と女』が制作された50年前と比較すると、社会における女性の扱われ方も変わり、それに伴って“男と女”の関係性も変わってきたと思います。監督の中でも視点の変化はありますか?

L:「男女の関係は常に情熱的で複雑です、でもだからこそ素晴らしい。単純明快な愛なんて退屈です。半世紀たってみると、女性がすごく進歩していますね。だからといって男性が遅れてしまったというわけではありませんが、女性が男性を超えてしまって、男性の成功は女性によってもたらされると言えるまでになりました。女性はいまや、成功した男性のようです」

― 恋愛という側面ではいかがでしょうか?

L:「恋愛においては、変わらないことがあります。それは、共通項よりも補完性を大事にした方が長続きするということ。自分とは異なる持ち味の相手との方が、長く続けられる。これはいつの時代でも変わりません」

― アドバイスをありがとうございます。最後に、旅好きなフィガロの読者におすすめの旅先があれば教えてください。

L:「インドにも美しいところがたくさんあるけれど……とはいえ、何と言ってもパリだね(笑)」

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【ストーリー】
アントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、映画音楽作曲家として成功を収め、美しい恋人アリス(アリス・ポル)との仲も順調で人生を謳歌していた。そんな折、作品製作のためインドを訪れた彼は、大使館の晩餐会でフランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。エリートで有能な夫(クリストファー・ランバート)の愛を一身に受けるアンナは、女性の幸せをすべて手に入れたかのような朗らかで魅力あふれる女性だった。ふたりはすぐさま意気投合し、そこからつきない会話が始まるのだった。
大使夫妻には子供がなく、子供を授かりたいと願う彼女は聖者アンマに会うためにインド南部の村まで旅に出かけると言う。実はアントワーヌは、インドに来てからひどい頭痛に悩まされ、医者に精密検査を勧められたところだった。気分転換としばしの休息を求め、彼はアンナを追って2日間の旅に出かけることを決めた―。

『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』
2016年9月3日(土)より、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
© 2015 Les Films 13 - Davis Films - JD Prod - France 2 Cinéma
http://anna-movie.jp/

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