いつだってロマンティック!が信条の小嶋智子の場合

【ROMANTIC】カーディガンは"きちんと着ない"が鉄則。

スタイリストのスタイル塾

フィガロおなじみのスタイリストが、スタイリングの極意を教える人気連載。第4回は、レースやチュールなどのロマンティックな素材に目が無いという小嶋智子さんが登場。秋冬シーズンに欠かせないカーディガン、ジャケット、柄パンツの3アイテムを小嶋流に着こなしてもらった。まずは、カーディガンをロマンティックに着る方法から。

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背中にロゴ入りロングニットカーデガン¥103,680/ゴールデン グース デラックス ブランド(ゴールデン グース デラックス ブランド 青山) シースルー刺繍ドレス¥776,520/ヌメロ ヴェントゥーノ(イザ) 右手中指のリング¥228,960/ララ メルチオール(ロンハーマン) ヴィンテージのTシャツワンピース、人差し指のトムウッドのリング、小指にしたヒロタカのパールイヤーカフ、ヴェネチアナのニットソックス、シャーロット オリンピアのサンダル/以上スタイリスト私物

“腕だけ通す、少しだらしないくらいの着方がちょうどいい。”

トレンドに関係なく誰もが1枚は持っているカーディガンですが、今秋は肘上くらいまでたくし上げて腕だけに着せるというアームウォーマーのような大胆な着方がしたいです。デムナ・ヴァザリアのバレンシアガがトレンチコートを使ってオフショルダーの着こなしを提案していたように、”きちんと着ない”は今季のキースタイリングだと思います。ヴィンテージのTシャツワンピースに、キラキラと光るビーズがびっしりとあしらわれたラグジュアリーなドレスをレイヤードして、クチュール・ストリート感を出します。

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“ロマンティックの精神は、ぬくぬくのリブソックスにも宿る。”

カーディガンを着たときの足元は、グレーのリブソックスでロマンティック倍増。リブソックスはしっかりと伸ばして履いて、座ったときに膝が見えるので女らしさも感じられます。あえてプラットフォームのサンダルに合わせて足元のボリュームを出すことで、上半身のはだけ具合を強調します。一見差し色的役割に思えるイエローのサンダルですが、ドレスの中にあるゴールドのビーズとリンクさせています。突拍子もない色をポンと差し色に使うのが好きじゃないので、コーディネートに馴染むアイテムを選ぶようにしています。いま、なんだかイエローが気になるんです。

 

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“チュール×デニム×ニットの異素材が作る、ブルーのレイヤード。”

普段から色のグラデーションでコーディネートを作るのが好きなんです。それも同系色を異素材で。ロングカーディガンのスタイルでも、ニット、チュール、デニム、中に着たリブのブラまで、すべてブルーで統一。たくさん色を使うと派手になってしまうので、ハラコのバッグとレザーのシューズをブラウンでまとめて落ち着かせました。このスタイリングでは、カーディガンは両肩に肩掛けして腕を動かした時にチラッとチュールが見えるのがポイントです。

片方の裾にあしらわれたリボンでシルエットをアシンメトリーに魅せる。
ロングニットカーデガン¥136,080/ヌメロ ヴェントゥーノ(イザ)

ボリュームたっぷりに広がるチュールを見せつけて。
ネイビーのチュールトップ¥50,760/エムエスジーエム(アオイ)

ブラトップ¥8,640/ベースレンジ(ギャルリー・ヴィー 丸の内店)

胸下の切り替えがデニムをドレッシーに演出。
デニムジャンパースカート¥25,920/イエナ(メゾン イエナ)


メタリックシルバー×ブラウンの万能なカラーマッチで活躍必至。サンダル(ヒール10.5㎝)¥95,040/3.1 フィリップ リム(3.1 フィリップ リム ジャパン)


まるで小動物のようなミニバッグはゴールドの留め具がアクセントに。
ファーのヴィンテージハンドバッグ¥8,586/カーブーツ

●問い合わせ先:
アオイ Tel. 03-3239-0341
イザ 0120-135-015(フリーダイヤル)
カーブーツ Tel. 03-3464-6868
ゴールデン グース デラックス ブランド 青山 Tel. 03-3486-8860
3.1 フィリップ リム ジャパン Tel. 03-5411-1941
メゾン イエナ Tel. 03-5731-8841
ロンハーマン Tel. 03-3402-6839

【PROFILE】
小嶋 智子/TOMOKO KOJIMA
福島県出身。2011年より青木千加子氏に師事し、15年3月に独立。根っからのヴィンテージ好きで、今季はファーアイテムが気になる。19歳の頃に購入したヴィンテージのミンクのファーケープをいまだに愛用中。好きなヴィンテージショップは表参道のサンタモニカ、代官山のカーブーツ、五本木のキロショップ。厳選されたものが並ぶ店よりも、掘り出し物を見つける楽しさがある店が好み。

photos:YUTO KUDO(MANNEQUIN), JOHN CHAN(OBJETS), sylisme:TOMOKO KOJIMA

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