【LAYERED】スタイルのある、レイヤードの作り方とは?

スタイリストのスタイル塾

「スタイリストのスタイル塾」好評連載中! 第2回は上杉美雪さんを講師に迎え、スタイルのあるレイヤードの作り方を3回に分けて更新します。今回は、上杉さんならではのドレスルックを紹介。おすすめアイテム、インスパイア源ともに必見です!

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Style Concept
「自分の個性を知ることが、レイヤード作りのウォーミングアップ」

今回、「レイヤード」をテーマにしたのには理由があります。レイヤードには、スタイルのあるおしゃれを楽しむヒントがたくさんあるからです。では、スタイルとは何でしょうか。それは、その人の持つ「個性」ではないでしょうか。個性=その人らしさ、つまりライフ。洋服がスタイルになるとただのファッション、ライフが反映されるとその人のスタイルとなります。服を着るためにファッションがあるのではなく、ライフを楽しむためにファッションがある。バランスを考えながらモノの選択を重ねるレイヤードは「自分らしさ」に何度も向きあう絶好の機会です。今回より、3回にわたって提案するスタイリングには、私の考えるレイヤードのテクニックや考え方を散りばめました。参考にして、自分らしいスタイルを楽しむきかっけとなればうれしいです。きっと新しい扉が開けるはずです!

第1回は、レイヤードを作る際の信条を2つほど。「ノールール」「カテゴリー分類しない」です。すでにある決まりごとに振り回されず、自由に発想しトライしてみてください。今回のアーバンなドレススタイルがまさにそれ。フルレングスでベルベットのドレスは着るシーンが限られている。そういうルールを崩したかった。いま、その服を着たい気分なら、手持ちのアイテムをレイヤードしてカジュアルダウンすればいい。その際は、一般的なトレンドや属性にとらわれる必要はありません。カテゴリーを壊すことでサプライズと面白さが生まれる。そんな知見と気付きを重ねることで自分のスタイルになるのではないでしょうか。

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コート(ステラ マッカートニー)、タートルネックニット(ドゥロワー/ドゥロワー 青山店)、ヴィンテージのドレス(ジャンティーク)、ヴィンテージのクロエのニットベスト(ライラ ヴィンテージ)、ベルト(メゾン ボワネ/ザ シークレットクロゼット神宮前)、フリンジブーツ(スタイリスト私物)

Style Secret A, B, C
「素材の持つ個性をものにして、自分らしいニュースタイルに挑んで」

レイヤードを作る際、素材に意識を傾けてみてください。私自身、服を選ぶときは素材チェックから入ります。素材は着心地はもちろん、着ている人の気分さえも左右します。肌なじみのよい素材を纏うとリラックスでき動きがしなやかになりますし、上質な素材を着ると自然と気持ちが高まります。今回は、ベルベットのドレスに異素材をレイヤードすることで新しいドレススタイルを作ってみました。存在感の強いベルベットのドレスは1枚ではなく、カシミヤのタートルをインナーに着ることで禁欲的な色気をプラス。その上にヴィンテージのクロエのニットを重ねれば程よくカジュアルダウンされます。仕上げにマニッシュなジャケットを羽織るとさらに女性らしさが引き立ちます。テクニックとしては、色のトーンを揃えることを忘れないで。今回はシックなネイビートーンでまとめましたが、クリーンなホワイト、グラデーションを楽しめるグレーなどからトライしてみては。違う素材同士を重ねることで新しい表情が生まれてくる。それがレイヤードの面白さだと思います。

A:Matt Texture
違う素材同士でも質感を統一するのがポイント。今回はシャイニーな要素を排除しマットに仕上げたことでカジュアルな雰囲気に。

B:Waist Mark
ベルトでウエストをマーク。程よくボディコンシャスに仕上げることで女性らしさをプラス。

C:Shoes
ネイビートーンに白のブーツをのぞかせてサプライズを。素材は光沢のないスエードをチョイス。

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左上から時計回りに、コート¥129,600/ドゥロワー(ドゥロワー 青山店) ロングニットシャツ¥157,680/ステラ マッカートニー(ステラ マッカートニー ジャパン) ヴィンテージのスリップドレス¥9,720/オンリーワンブティックバイエヴァ) ブーツ(ヒール2cm)¥61,560/ヴィットーリオ スペルナンツォーニ(トゥモローランド) ブレスレット¥35,640/マリオン ヴィダル(ザ シークレットクロゼット神宮前) ピアス(両耳セットの物を片方ずつ使用)右¥24,840、左¥19,440/ともにサヤカ デイヴィス(ユナイテッドアローズ 銀座店)

 

Recommended Items
「マニッシュなアイテムがもたらす、女性らしさをマスター」

スタイル=個性。つまり、その人らしいレイヤードスタイルを構築すべきと考えますが、フェミニンやエレガンスを置き去りにしてはダメ。そしてそれは、わかりやすい"女っぽさ"とは異なります。例えば、ボーイフレンドのシャツをさりげなく羽織った時にいつも以上に自分の体が華奢に見えたり、彼のブーツを履いたら足首が細く見えたり、そんな経験はありませんか。メンズアイテムを効果的に取り入れることで際立つ女性ならではのチャーム、薫り立つような色気......。ただ、それは、内から出る"女性としての自信"を持ち合わせてこそなし得る逆説的なテクニック。自分の女性らしさとはどこか、いろんなレイヤードを試しながら探ってみてください。

今回のスタイルサンプルは、いま気分の、下着をアウターとして楽しむコーディネート。シルク素材のロングスリーブニットに光沢感のあるキャミソールをオン。同じ艶感のアイテムを重ねて女性らしさを前面に出しつつ肌の露出を控えることで淑女的な気品も加えて。この上に、ボーイフレンドなコートをざくっと羽織り、足元にはサイドゴアブーツを合わせればより女性らしさが際立つ仕掛け。ブーツの色は強さのある黒よりブラウンの方が洗練された印象になります。主張のあるブレスレットはニットの上にアクセントとして、ピアスはあえて違うものを左右につけることでアーティスティックなテイストを添えて。

 

●問い合わせ先:
オンリーワンブティックバイエヴァ Tel. 03-5489-2488

ザ シークレットクロゼット神宮前(マリオン ヴィダル) Tel. 03-5414-2996
www.thesecretcloset-tokyo.com

ステラ マッカートニー ジャパン(ステラ マッカートニー) Tel. 03-6427-3507
www.stellamccartney.com/jp

トゥモローランド(ヴィットーリオ スペルナンツォーニ) 0120-983-511(フリーダイヤル)
www.tomorrowland.co.jp

ドゥロワー 青山店(ドゥロワー) Tel. 03-5464-0226
www.drawer.jp

ユナイテッドアローズ 銀座店(サヤカ デイヴィス) Tel.03-3562-7798
www.sayakadavis.com

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Inspired by...
「自分の描く女性像を、ランウェイと2冊の写真集で見つけて」

●ランウェイからは、セリーヌヴェトモン。主張の強いアイテムを加える時のバランス感覚、特にアウターの合わせ方は参考になりますね。

写真集からもよく刺激を受けます。今回のスタイル作りで触発されたのは、この2冊。

●今年パリを訪れた時、フォトグラファーである友人に教えてもらいゲイリー・ウィノグランド(Garry Winogrand)の写真展に行きました。その際に購入した展示作品の写真集。昔から彼のファンで、ストリートのパワーやエナジーを感じる写真に大きく感銘を受けました。なかでも『Women Are Beautiful』にある、彼の切り取る女性像がすごく好き。コンフィデントでインディペンデントな佇まい、漂うエレガンス。私が表現したい女性像がそこにありました。この写真集の年代(1960〜70年代)からはじまった女性の時代。それは今後も続いていくことであり、時代ごとに"今"を映し出すフェミニティを表現していきたい。

●2冊目は、『La Maison Martin Margiela:(9/4/1615)』。マルジェラは、自分のルーツというか、自分のスタイルの根底にあるのかもしれません。私の場合、いままで見て着てきた服そのものがイメージソースになりスタイリングが生まれるのですが、そこにマルジェラのラベルがついた"引き出し"が常にある。いまでもこの写真集を見た時のショックを鮮明に覚えてます。服は表面的なものではない。ルールもない、自由なものということを示唆するコラージュ写真は見る価値大です。

【PROFILE】
上杉美雪/MIYUKI UESUGI
本誌『フィガロジャポン』ほか、ファッション誌を中心に、雑誌、広告やカタログなどで活躍中のスタイリスト。現代女性の持つ気品や色気、強さなどを調和させる独自のスタイリングが、モード界を筆頭に圧倒的な支持を集めている。

photos:YUSUKE MIYAZAKI(SEPT/MANNEQUIN), JOHN CHAN(OBJETS), sylisme:MIYUKI UESUGI

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