サンマでもイワシでもおいしい! 魚のコンフィ。

八百屋さんには、ナシ、クリ、イチジク、ブドウなど・・・秋の味覚が並び始めました。まだまだ日差しが強いけれど、朝晩には心地よい風を感じ、日暮れの時間が少しずつ早くなってきました。

魚屋さんには、プリッとして脂ののったイワシの横に、サンマが並んでいました。イワシもサンマも青魚なので、両方を購入し、ふたつの魚を同時にコンフィにしてみました。魚が直接火に触れることなく調理するので、ふんわりとジューシーに仕上がり、大満足のひと皿となりました。

「コンフィ」とは、フランス料理の調理法。食材をオイルで煮る調理方法で、低温で煮るのがポイントです。

この方法だと、保存性が上がるだけでなく、食材を柔らかく仕上げることができます。

今回ご紹介する「イワシのコンフィ」のレシピの手順は3ステップのみ。内臓と頭を処理した魚(お魚屋さんにお願いすればOK)を塩水に1時間浸したら、耐熱皿に並べ、スライスしたニンニク、ハーブ、赤唐辛子をのせ、オリーブオイルをひたひたになるまで注ぎます。25分圧力鍋で加熱したら完成です。

オイルに漬けておけば日持ちするので、作り置きが可能です。メイソンジャーなど保存容器に魚を縦に入れて、持ち寄りパーティに持参してもよさそうです。レシピにはイワシを記載しましたが、サンマでもとびきりおいしいです。季節の青魚を使ってぜひ作っていただけたら嬉しいです。

01-aoumi-160916.jpg

★イワシのコンフィ★

【材料】

マイワシ 5匹
塩水(水300cc+塩大さじ1)*イワシが全部浸かるくらい
オリーブオイル 適量

●ニンニク 1片(スライス)
●ローリエ 1枚
●赤唐辛子 1本(種を取っておく)

【手順】

  1. イワシは頭を切り落とし、内臓を取り出し、綺麗に洗う(お魚屋さんにお願いするとよい)。
  2. 塩水に2時間ほどつける。
  3. キッチンペーパーでしっかり水分を取る
  4. 圧力鍋に入る大きさの耐熱皿にイワシを入れ、●(ニンニク、ローリエ、赤唐辛子)をのせオリーブオイルをひたひたに注ぐ。アルミホイルで蓋をする。
  5. 圧力鍋に水を入れ、付属のカゴをセットし、4をのせ、蓋をする。
  6. 中火にし、圧がかかってきたら25分火入れする。圧が抜けたら完成。

【ポイント】

  • イワシの代わりにサンマでもおいしい。
  • 油の温度が高いと素揚げになってしまうので、低温で蒸しながら火入れをしていく。
  • イワシやサンマは脂が多いので、塩が入りにくい。そのため、塩水につけたほうが、全体に塩が入りやすい。
  • 仕上げにピンクペッパー、紫タマネギ、カボスのスライス、葉野菜を添えると華やぐ。
  • バルサミコ酢やカボスの絞り汁をかけると味が引き締まっておいしい。
  • 2日ほどオイル漬けにしてからいただくのがおすすめ。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories