こっくりしたソースに合う、カジキマグロのソテー。

「カジキマグロは、パサパサしていておいしくないイメージ。どうやって料理に使ったらいいか分かりません」という声をけっこう聞きます。確かに冷凍のカジキマグロは水分が飛んでしまっていてパサパサしている上、旨味が抜けてしまっている印象です。でも、カジキマグロの生は別。冷凍物とは比べものにならないほどフワフワジューシーな上、脂がのっていてとってもおいしいのです。

私が住んでいた南仏・ニースでは、どのレストランも大抵カジキマグロの料理がありました。カジキマグロのトマトソース煮、レモンオリーブ煮、クリームソース煮……カジキは淡白なので、色々なソースに合わせやすい食材です。

今回は、カジキマグロを使ったレシピのご紹介です。カジキマグロをソテーして取り出したら、トマトクリームソース(トマトピュレ、生クリーム、豆乳または牛乳、塩、砂糖)を煮詰めて完成。シイタケとマッシュルームを炒め、ソースに加えてみました。ボリュームも出て風味も増し、更においしく仕上がりました。

ソースがこっくりしているので、カジキマグロの代わりに、ササミや鶏の胸肉など、さっぱりした食材と合いそうです。もちろん、鶏のモモ肉や豚肉でもボリューミーでおいしいですよ。

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★カジキマグロのソテー・トマトクリームソース★ 4人分

【材料】
カジキマグロ(生)   4枚       軽く塩コショウ、小麦粉をふる
オリーブオイル     大さじ4
シイタケ       4個       スライスしておく
マッシュルーム    4個       スライスしておく
ディル        適量      (なければ不要)

○ソース○
生クリーム     100cc
牛乳または豆乳   150cc
トマトペースト   大さじ1
塩           小さじ1/2
砂糖        小さじ1強

【作り方】

  1. フライパンにオリーブオイル(大さじ2)を入れ中火にする。スライスしたキノコを炒める。皿に取り出しておく。
  2. 1のフライパンを軽くペーパーで掃除してから、オリーブオイル(大さじ2)をひき、中火にする。準備しておいたカジキマグロを入れ、両面色よく焼き、火が通ったら皿に盛りつける。
  3. 2のフライパンを軽くペーパーで掃除してから、用意しておいたソースの材料を入れ中火にかける。沸騰して軽くとろみが出たら、1の炒めたキノコ類を加える。
  4.  2のカジキの入った皿に3のソースをかける。ディルを散らして完成。

【ポイント】

  • カジキマグロの代わりに鶏の胸肉やササミでも代用可能。
  •  キノコを炒めている時、油が足りなくなった場合は、臨機応変に加えること。
  • パスタソースとしても使える。蟹などの魚介とも合う。
  • ピンクペッパーを散らすと可愛い。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

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