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石井ゆかりの星占い

情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌で好評を博した今年1年の運勢と毎月の占いのバックナンバーを掲載。
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2014年のメッセージ

「水の世界」から「火の世界」へ。
融合の渦から飛び出して臨む、ひとりひとりの闘い。

2013年の後半は言わば「水の世界」でした。
星占いにおける「水」とは、感情と共感、人と人とを利害を超えたもので結びつける「気持ち」を指します。人を取り巻く人間関係は、思い出や愛情、恩義や、時に憎しみなど、切っても切れないもので結ばれています。ビジネスや社会的な関係が、利害や契約でのみ結ばれていたがるなら、それらは簡単に切り離すことができますが、「水」で結びついた部分は、簡単には切り離せません。
2011年の春に海王星が魚座に移動し、2012年の秋に土星が蠍座に入り、2013年の初夏に木星が蟹座に足を踏み入れて、ここに「水のグランドトライン」と呼ばれる大きな形ができあがりました。2013年はたとえば、TVドラマ『あまちゃん』が人気を博しましたが、海女という「水」の世界の出来事、そして祖母・母・娘と三代にわたって流れる「母なるもの」の物語、さらに、震災の記憶や過去のアイドル文化のノスタルジーなど、いずれも、まさに「水」の要素が色濃く感じられるブームだったと言えます。
馴染んだもの、懐かしいもの、帰る場所、優しさ、心の氷解、和解。論理では説明のつかない、合理的に整理できない力を多くの人が認め、楽しみ、自分たちを結びつけているように感じました。
また、日本に限って言えば、オリンピック招致が叶ったことが話題になりましたがそこで「国」を意識する雰囲気が生まれました。人と人とを結びつける「水」は、ナショナリズムにもつながっています。私たちは共同体とその歴史、自分を包み込んでいる感情の世界をこの時期、強く意識しながら生きていた、と言えるかもしれません。

2014年前半は、この「水」の世界がしばらく続いていきます。
そして、2014年後半になると、木星が火の星座である獅子座へと移動し、さらに年末、土星が同じく火の星座の射手座への移動を開始します。火の星座には、2011年から天王星も滞在しており、ここに大きな三角形が再び、形成されることになります。「 火」は、星占いの世界では、直観、情熱、闘いなどを象徴する、文字どおりの、熱く勢いのある力を象徴します。「 水」は、仲間同士、国家の中、といったように、ある種のクローズドな「器」の中で盛り上がる要素ですが、「 火」は、そうした閉じたテリトリーの外側に出て行こうとする、非常にパンチの効いた広がりを持っています。表現すること、挑戦すること、勝負を挑むこと。ナショナリズムからグローバリズムへ、というようなシフトが、ここで起こってくるのかもしれません。とはいえ、「火の世界」が本格化するのは2015年です。2014年は、水から火への「ブリッジ」のような世界と言えます。内側に醸成した個人的な思い、物語、本音、欲求、大切なものを守る力が、今度は外側にいる「他者」に向かって、勢いよく飛び出していきます。

もう少し短いスパンでの特徴的な動きとして、火星の動きが挙げられます。火星は2013年の年末から、2014年7月まで、天秤座に長期滞在するのです。天秤座は一対一の人間関係、契約や交渉、結婚などを象徴する星座です。ここに火星が長居する時、人間関係の中でフタをされていたことを「外に出す」ような流れが生じるのではないかと思います。私たちは「関わり」の中でさまざまなことをガマンし、飲み込んでいるところがあります。そうした「飲み込んでしまっているもの」を外に出して、きちんとぶつかり合っていける時期、と言えるかもしれません。ここでも、すべてを溶け合わせてしまう「水の世界」からの脱出の動きがちらりと見えるような気がします。

Horoscope : Yukari Ishii / Illustlation : Lullroom
Profile
石井ゆかり Yukari Ishii
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」をスタート。毎週の12星座占いなど、幅広い層から共感を得ている。そして2010年は各星座を1冊ずつにまとめた『12星座シリーズ』(各¥1,000 WAVE出版刊)が話題に。そのほか『愛する人に。』(¥1,260 幻冬舎コミックス刊)では普遍的な恋愛Q&A集として、恋のハウツーに疲れた女子に強く支持されている。