リチャード ジノリの工房に潜入!

Interiors 2017.08.19

繊細なデザインを実現する職人たちの技。

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絵付けの職人さんが働くリチャード ジノリの工場にて

ミナ ペルホネンのデザイナー・皆川 明さんは、過去にリチャード ジノリと協業する中で、工場で働く職人たちと親密な交流を重ねると同時に、イタリアの自然や風土を感じながらこのブランドへの理解を深めてきた。2015年の「ビーホワイト」制作の際には、フィレンツェの工場に大切に保管されていたジオ・ポンティ(1920〜30年代にリチャード ジノリのアートディレクターを務めたイタリアの建築家、デザイナー)の直筆のスケッチを見せてもらったという。

「ジオ・ポンティは、昔から尊敬しているデザイナーでありアーティストです。原画をひとつひとつ拝見しながら、細かいタッチをどういう力加減で、どういう道具を使って描いているのか、描かれた時の様子を想像しながら見ていきました」という皆川さん。

新シリーズ「スペランツァ(希望)」の制作にあたっては、できるかぎり線を細くすることや繊細な色味に特にこだわったという。

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繊細な線やほのかな色味がでているか、何度もやり取りを重ねて納得のいくものを生み出していった。

「フィレンツェのリチャード ジノリの工場は、デザイン部門と隣接しているため、デザイナーと職人がお互いに繋がっていることを強く感じることができます。僕も職人さんたちと交流させていただいて、その技術の高さを拝見していましたので、どこまで繊細な線がだせるのか、ほのかな色味を実現できるのか、彼らの技術の高さを改めて見せてもらいたいと思ったんです」と皆川さんがいうように、今回の新コレクションは、老舗ブランドならではの高い技術や表現力が改めて引き出されたものとなった。

>>皆川 明デザインのリチャード ジノリの新作「スペランツァ」

photos : NORIO KIDERA, stylisme : FUMIKO SAKUHARA, realization : SAIKO ENA

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