世界の猫好きクリエイターたちのお宅を訪問し、そのライフスタイルやインテリアを紹介する連載「NEKO DECO」。フォトグラファーYoshihiro Makinoがガイドとなり、猫のいる素敵な暮らしを撮り下ろします。第2回は、ロサンゼルスのシルバーレイクを拠点に活動するフローラルアーティストのリリー・クゾーと、4匹の愛猫のライフストーリーを紹介。
素材と色彩を大切にした、グリーンと調和するインテリア。
「花は愛の象徴であり、人々の魂を引き上げてくれるもの。私たちは色やエネルギー、バイブレーションや香り、そしてエモーションのために花を身の周りに用いるの。花は私の人生です」と話すリリー。自宅に飾るための花は、家の近所やグリフィスパークでの散歩中に娘と一緒に摘んでくる。
自宅の中庭には、ヘルシーな雰囲気のトロピカルガーデンが広がり、そこに設置した給餌箱に訪れる野鳥たちの食事風景も観賞できるそう。ツツジのグリーンをアレンジに使用するのが好きな彼女は、リビングにもグリーンを取り入れ、デンマーク製のヴィンテージソファやブルックリン発の人気インテリアショップ・ウエストエルムのラグ、インド製のオットマンなどとともに、素材と色彩を大切にした快適な空間づくりを実現。4匹の愛猫たちも、それぞれのお気に入りスポットで昼寝を楽しんでいる。
初夏の気配が日増しに強まる5月のロサンジェルス。リリーの暮らしは、大切な家族と愛する猫&犬たち、そして大好きな花に囲まれ、豊かなハーモニーを奏でる。
リビングの入り口を彩る、ヒロハケンチャヤシ。
色彩豊かで開放的なリビング。猫たちの昼寝スポットとなることも。
グリフィスパークで摘んだ花を丁寧にアレンジ。
アレンジは色彩やバランスを考え、シンプルで上品な紐を使いまとめていく。
クラベントセージ、ケシ、牧草、ルリマツリ、アオイ、蘭の茎をつかった作品。
中庭のトロピカルガーデン。植物達が緑緑しく、多くの鳥がさえずるこの時期が一番美しいという。
一番の年長、13歳の“リラ”は女王様のよう。
Lili Cuzor / リリー クゾー
フローラルアーティスト
フランスとカリフォルニアで育つ。UCLA(University of California Los Angels)で2つの学位を取得したあと、自然や花への情熱に立ち返り、2006年に「TIGER to LILIES」を発足。フローラルクリエーションと自然にインスパイアされたインスタレーションで、ガーデンへの愛情を表現している。
http://tigerstolilies.com
photos:YOSHIHIRO MAKINO