Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

Alicia Koplowitzコレクション☆

天気予報によると午後から暑くなりそう…そんな日は涼しい美術館へ逃げろ〜♬

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そんな気分で訪れたのは、パリ8区にあるMusée Jacquemart-André(ジャックマール・アンドレ美術館)

このブログにはアップすることも多いお馴染みの美術館の一つ。

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パリにある「邸宅美術館」の中では一番好きな美術館です♡

(関連記事・古い記事の為の画像は見れません⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51793840.html )

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この美術館は元々は19世紀の大富豪エドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマールご夫妻の華麗な私邸だった建物☆

金ぴかな派手さはなく、でも贅を尽くしたシックな館。

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ここで蒐集した素晴らしい美術品に囲まれた生活を妄想するだけでワクワクできるし、ご夫妻のコレクションの中心がイタリアものというのもイタリア好きな私としては好きな理由の一つ。

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今回の目的は、特別展“De Zurbarán à Rothko. Collection Alicia Koplowitz - Grupo Omega Capital”(スルバランからロスコまで、アリシア・コプロウィッツ―グルポ・オメガ・キャピタル・コレクション)

スペインの実業家で美術収集家のアリシア・コプロウィッツのコレクションを紹介する展覧会。

ティエポロ、ゴヤ、ロートレック、ゴーギャン、ゴッホ、ピカソ、モジリアーニ、シーレ、ジャコメッティなど、ヨーロッパはじめアメリカの古典から近代までの多彩なプライベートコレクションで、30年にわたり収集された53作品を展示するというもの。

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アリシア・コプロウィッツさんとは、投資会社オメガキャピタルグループを率いるスペインの女性実業家☆

かっこいいマダム♡ おいくつくらいなんだろう?と思ったら1954年生まれ、現代のコレクターであることを知りました。

現代コレクターの展覧会を見る機会は少ないし、同じ時代に生きている人という親近感とともに、同じ時代に生きる同じ女性がどんな審美眼で集めたのだろう?と思いながら鑑賞スタート♬

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Henri de Toulouse-Lautrec  “La Liseuse”

最近ポスター作品以外のロートレックの作品を繰り返し観ているせいか、それまで持っていた勝手なロートレックのイメージが違ってきて好きになってきたような…。

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Kees Van Dongen “Femme au grand chapeau”

なんともインパクトのある肖像画。

鮮やかな緑の羽根飾りがついた帽子をかぶり、裸にサスペンダーのようなバンドのみという出で立ち。

真っ赤な口紅とその視線は余裕があって挑戦的。

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Amedeo Modigliani  “La Rousse au Pendentif”

本展の宣伝ポスターになっているモジリアーニの一枚は、「ペンダントのロシア人女性」というタイトル。

ロシア人女性の白い肌に映えるゴールドのペンダントとベアトップの深いブルーのドレスが素敵で、これは実物を前にするとスーッと惹かれる感じがする作品でした。

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Mark Rothko “No.6”

千葉県にある「DIC川村記念美術館」でロスコの「シーグラム壁画」を観て以来ロスコの色が好きです。

(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/red-1.html )

ロスコの絵をきっかけに絵を飾る場所、置かれる環境がどれほど重要かと考えるきっかけになりました。

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Egon Schiele “Femme à la robe bleue”

今回特に好きだと思った作品は、エゴン・シーレの「青いドレスの女」。

サイズ的には小さい作品でしたが、その青色と斜め後ろ姿から伺い知れない表情が想像力をかき立てられました。エゴン・シーレの作品はもっと線のハッキリしたもののイメージが強かったのでこれは新鮮でした。

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こういった誰かのプライベートコレクションを拝見するというのは、その人の内面をちょっと覗くような気もする面白い経験。

で思ったのは私の場合、次元もレベルも違うけれど、自分がコレクションしているものを他人に見せるとなると、見せたい気持ちと見せたくない気持ちと半々だな、と。とは言え同じ趣味の人とは「これどう思う?」と意見を聞いたり、「イイよね!」と共感したい気持ちも強い…などと思いながら大好きな邸宅美術館を後にしました。

Bon weekend(^^)/

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「生ハムbag
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1567.html

 

<info>
Musée Jacquemart-André
158 Boulevard Haussmann, 75008 Paris,
01 45 62 11 59
http://www.musee-jacquemart-andre.com/

*De Zurbarán à Rothko. Collection Alicia Koplowitz - Grupo Omega Capital展は2017年7月10日迄

 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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