Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

Anne Teresa De Keersmaeker

すごい人...!

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先日右岸の2大デパート、Printemps(プランタン)とGaleries Lafayette(ギャラリー・

ラファイエット)でクリスマス向けのウィンドウディスプレイが公開となり一段とすごい混雑に

なっていました。

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ここ数年、私の中ではクリスマスディスプレイはプランタン一人勝ち☆と思っていて

今年はどんなものかな?と楽しみでした。

わっ!ルブタン♡ (でも人混みでよく見えない...)

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今年はルブタン?と思ったら、去年までのようにファッションブランド1本とのコラボではなく、

いろんなブランドごとのウィンドウのよう。

でもどこのウィンドウ前もあまりにすごい人で、しかもチビッ子たちが楽しそうに見ている中に

分け入るわけにもいかず、早々に退散でした。

もうちょっと人の少ない時間帯に改めて見てみようと思います。

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とりあえずプランタンデパートの中へ入ると、今年は創業150周年のクリスマスツリーに

イメージキャラクターのローズちゃんつきで飾られていました。

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地下1階にはFAUCHON (フォション)のサロンがオープン☆

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と、このままノエル話を展開したいところですが、忘れる前に先日のバレエ鑑賞について。

プランタンから程近いオペラ・ガルニエ宮で今シーズン最初のバレエ鑑賞となったのが

Anne Teresa De Keersmaekerアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)による3作品☆

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コンテンポラリー・ダンスに無知な私は、今回たぶん初めてアンヌ・テレサ・ドゥ・

ケースマイケル氏の名前を知ったのですが、ベルギーの女性振付家で彼女が率いる

ダンスカンパニー「ローザス」の芸術監督。

特徴ある振付と鋭敏なダンス、音楽と身体運動の関係を徹底的に分析し構築する創作姿勢

で知られ、ピナ・バウシュ後継の一人とも言われ、世界のダンス・シーンの注目を集める

振付家だそう。

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そして今回パリ・オペラ座では、そんな彼女のこれまでの集大成というも言える代表作品が

上演されました。

このバレエを選んだ理由は、バルトーク、ベートーヴェン、シェーンベルクとクラシックな

音楽の中でどんなバレエ振付けが踊られるのだろう?と思ったから。

(舞台画像はオフィシャルサイト、プログラムより)

まずは、Bartók Béla バルトーク・ベーラ)のQuatuor n°4弦楽四重奏4番)。

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4人のダンサーが音楽もなく静かに踊りだし、しばらく音楽はないまま。

ふと演奏が始まり、そしてまた無音に...。

パリジェンヌ風の全身黒の衣装。

途中でフレアスカートを脱ぎ、また最後に履いて踊るという振付け、演出。

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4人のダンサーの中で、私が気になったのは黒髪のアジア人ダンサー。

名前をチェックすると Sae Eun Parkセ・ウン・パークさん。韓国出身のバレリーナ☆

動きが一際綺麗で目立ってました。これからどんどん昇格するかも?!

続いてLudwig van BeethovenDie Grosse Fuge大フーガ op.133)。

初めて聞くその曲は、これがベートーヴェン?!という驚きがまずあって、なんとなく

先日聞いて難解だと感じたシェーンベルクのような...。そんな印象でした。

ダンサーは最初は全員黒いスーツ姿で踊り、途中でジャケットを脱ぎ、シャツのボタンを外して

段々とラフになっていきました。

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男性ダンサーの中で紅一点で踊っていたのが、エトワールのAlice Renavand アリス・ルナヴァン

ムチのように強くしなやかでカッコ良かったです。

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そして幕間。

いつものように煌びやかなフォワイエへ☆☆

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「2つ目の作品はこの前のシェーンベルクっぽい音楽だったね!」なんて話した後の

3作品目の音楽が、そのArnold Schönbergアルノルトシェーンベルク)

Verklärte Nacht(浄められた夜)

舞台は今の季節そのものの、落ち葉が広がる秋。

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エトワールダンサーが多く出演する豪華なキャスティング。

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そしてVerklärte Nacht(浄められた夜)は、前回難解と感じた音楽とは全く別の印象で、とても

清らかな綺麗に感じる曲でした。

今回予習がてら調べてみたところ、この作品が収められたCDの多くの場合、クリムトの絵画が

表紙に飾られていると知り、クリムト好きの私は、その絵を思い浮かべながら曲を聴いたのですが

とても優美で温かく恍惚とした表情の女性とマッチし、そこにダンサー達がカップルや

トリオで踊り、とても不思議なものを観たという感覚に陥りました。

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この日、私が座った席はバルコン席だったのですが、驚いたことに隣りの席に座っていたのが

オペラ座の音楽監督で、先日のシェーンベルクのコンサートでPierrot lunaire(月に憑かれたピエロ)

を指揮したPhilippe Jordanフィリップ・ジョルダン)氏だったこと!

(関連ブログ⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/archives/post-427.html )

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写真をお願いしようか?でもそんなことしてる人は誰もいないし...

チラチラ見るのも失礼だし...と思い、普通にしていたつもりなのですが、終始ドキドキでした。

おまけのパリジャケ買いBelle et Bonne

⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-795.html

à demain(^.^)/~~

<info>

L'Opera Garnier(パリ オペラ座・ガルニエ宮)

8 Rue Scribe, 75009 Paris

https://www.operadeparis.fr/

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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