Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

Au-delà des étoiles展☆Musée d'Orsay

3月半ばからMusée d'Orsay(オルセー美術館)で開催されてた展覧会“Au-delà des étoiles Le paysage mystique”(星の彼方に、神秘的な風景)展へ行ってきました。

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とても良かったので会期終了ギリギリ前にもう一度!と今期二度目の鑑賞。

やはり年間パスポートを持っているとそのへんがとても気楽に行けます。

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館内は一部の作品を除き写真撮影可能(フラッシュ使用禁止)。

本展は、象徴主義の画家たちが描いた風景画に見られる「神秘性」、「神秘的な描写」に焦点を当てた展覧会。西洋絵画史において、風景表現は「ありのままの自然を再現する」ことだけではなく「人間の内的感情や精神的な経験を反映」させることも目的の一つとみなされていたそう。

モネ、ゴッホ、ゴーギャン、ドニらをはじめ、1920年代~1930年代に活動したカナダを代表する画家ローレン・ハリスやトム・トムソンの作品も並べ、人間の精神世界と自然や風景との密接な結び付きを提示しようというもの。

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会場に入るとまずは左右にクロード・モネの作品。

ルーアンの大聖堂の連作や睡蓮の連作は何度見ても素敵で、同じ景色が季節や光で見え方も印象も変わることを実感できる。

本展で好きだった作品、印象的だったものをピックアップ☆

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Odilon Redon “Paul Gauguin

好きな画家の一人・ルドンがゴーギャンの肖像を描いていた!

誰が描いてもゴーギャンの鼻は鼻根が高い鷲鼻だからきっと鼻が大きくてチャームポイントだったんだろうな〜。

どうでもいいけど、この鼻は夫に似てる…。

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そんな夫はカンディンスキー(Wassily Kandinsky)もかなり好き。

でも私にはこのへんはどこがどうイイのかわからないものの一つ…。

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Edvard Munch “La Danse sur le rivage

夏至祭に浜辺でダンスを楽しむ人たちの向こう、水面に映る沈まぬ太陽が印象的。

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これもEdvard Munch “Le Soleil”

ムンクの描いた太陽は強烈に眩しかった!

IMG_23132.jpgWilliam Degouve de Nuncques “Nocturne au Parc Royal de Bruxelles”

これこれ!!この絵を以前にベルギー・ブリュッセルで観たのですが、ずっとマグリットの絵だと思い込み、マグリット作品をあれこれ検索してもわからないので、あの時見たのは何だったんだろう…とずっと心の片隅にあった疑問が解決。

この絵は、マグリットではなく、William Degouve de Nuncques(ウィリアム・ドグーヴ・ド・ヌンク)という画家の作品。これまた覚えづらい名前だけど、、好きな作品なのでこれを機にしっかり覚えないと!

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Lawren S. Harris “Paysage décoratif”

カナダを代表する画家と言われるローレン・ハリスも今回初めて知りました。

カナダには行ったことがないけれど、きっとその自然も素晴らしく美しいのだろうと想像できる作品たち。キーンと張った冬の空気を感じられて一瞬涼しい気持ちに?!

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空いていたのでベンチに座ってゆっくり鑑賞。

こうしてちょっとだけでも時間を忘れてしまう瞬間が贅沢な感じです。

夫「え?ここに座ってるのケーコさんだったの?どこのオバさんかと思った。」

K「しっつれいだね〜!で、前も言ったけどこのガラスのベンチは日本人の吉岡徳仁さんのデザイン☆素敵!」

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Vincent van Gogh “La nuit étoilée”

一番人が集まっていたのは、やはりこのゴッホの作品「星月夜」。

この作品はオルセー美術館所蔵なのでパーマネントに観れます☆

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Augusto Giacometti “La nuit étoilée”

花のような星空の夜は、丸い額装もカワイイ。

拙速にジャコメッティってこんな絵も描いてたの?!とまた勘違い記憶しちゃうところでした…。

この絵はアウグスト・ジャコメッティで、あの細長い彫刻のジャコメッティは「アルベルト・ジャコメッティ」で別人。

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本展で私が一番気に入ったのは、ゴッホのこのオリーブの絵。(Les Oliviers)

私のカメラでは、その本物の色の美しさがリアルに写せず…。

ゴッホはオリーブをテーマにした作品をいくつかも描いてますが、今まで私が観た中ではこれはかなり好き、No.1かも。

オリーブ作品の多くは、フランスのサン・レミ・ド・プロヴァンスで描かれていて、それは彼が精神病院で暮らていた時期で、入院生活中に外出許可が下りると近所のオリーブや小麦畑を描いていたもの。

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精神を病んでいる感が伝わってくるようで、感情の混乱と闘いながら美しい自然の中に救いや安堵を求めていたのだと思う。。

観る人を惹きつける、観てて飽きない絵だな〜と、本展ではこの画の前で一番長い時間を過ごしました。

本展は6月25日まで☆

Bon week-end(^^)/

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「続・Paris en Mode JO
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<info>
Musée d'Orsay(オルセー美術館)
1 Rue de la Légion d'Honneur, 75007 Paris
http://www.musee-orsay.fr/

 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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