いつもの顔ぶれと☆
「サーッ!」
なに、なに?!まだ暗い夜明け前に卓球の愛ちゃんのような声に起こされる…。
どうでもいいことですが、、ホテルにあるピンポンルームはいつも誰もいないので夕方の散歩前に占領中♬
気合いの入った愛ちゃんばりの声を上げたのは、夫…。どうやら夢を見ていたようで、本人は「サーッ!」と叫んだ後も夢の中。連日気持ち良く滑る夢をみているのでしょうか…。羨ましい。それに比べてなかなか高地に体が慣れず眠りが浅い私。
何時?6時半?あと5分…このままに。
夫「朝飯いくぞー♬」
7時30分からダイニングでの朝食スタート。ディナーのテーブルは固定ですが、朝食やランチは好きなテーブルでオッケー。というわけで窓辺のテーブルにつくと、視線の延長にいらしたのは、あのフリードリヒさん(仮名)。
今年もまたお会いできるとは!
(昨年のフリードリヒさんエピソードはこちら⇒https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/heavy-skiingsee-you-in-hell.html)
今年も定位置のテーブルにつき、新聞を読みながら姿勢良く食事をしていらっしゃる。
そのテーブル脇を通りかかると、フリードリヒさんの方からわたくしめに「グーテン・モルゲン」(おはよう)と。
その昔、ヴェルサイユ宮殿では身分の高い人から声をかけるのが習わし。ようやくマリー・アントワネットに声をかけてもらったデュ・バリー夫人のようだわ!?
夫「何言ってんだ…。自分から挨拶しなさい!」
K「ヤー」(はい)
そんなフリードリヒさん、今年はまだお孫さんを含むお嬢さんファミリーとは一緒ではなく、お一人の様子。相変わらずいつもの気難しそうなお顔ですが、一度挨拶を交わしてからは、バーやロッカールームなどどこで会っても挨拶をし合うようになりました。しかも笑顔で。普段硬いお顔つきなだけにそのギャップがちょっとステキ♡
4日後、そんなフリードリヒさんの朝食テーブルの前にやってきたのはチビッコ兄妹。
広々したダイニングで他にいくらでも席があるのに、なぜかチビッコのいる家族はフリードリヒさんの目の前にいつも座ってしまう。フリードリヒさんの迷惑そうな表情も軽く無視して…。
この日も漫画「キャンディキャンディ」で出てくるイザベルとニールのような、ちょっと悪いこと好きな?雰囲気を漂わせた兄妹が目の前に座り、賑やかに騒いでいると、フリードリヒさんは鋭い目で時々見つめてはフリーズ(=_=)
静かにできないならあっちいけ!と言われてしまうのは時間の問題かもしれません。。
こうした3年目の再会はフリードリヒさんだけでなく、あちらこちらに見覚えのある長年この時期ここで過ごす人達を次々に発見。
大富豪マダム・ゲール、白川由美似のマダム・ダニエラ、いちいちちょっと嫌味なマダム・ナンシー、サウナで裸を見せ合った(いやいや私は見せてないが…)、あの豪快なマッパ姿を思い出すムッシューたち。
先方もこちらに気づき、ちょっとずつ挨拶とお話をする人達が増えてきました。その多くはドイツ人の皆さんです。
さて、朝食コーナーはいつも通りパン、シリアル、ナッツ、フルーツ、ハム、乳製品、ジュース類などなど。
毎朝大好きなプレッツェル生地のパンやデニッシュ系のパンを楽しんでいることを、ヘリー(スキーガイド&コーチ)に話したら、、
H「朝からそんな甘いだけのもの食べてるのか…」
K「美味しいよー♬」
H「オレは、まずスプーン1杯のパンプキンシードオイル。ナッツィーな味わいが旨いし体に良いオイルなんだ。って、これは去年も話した気がするけど。それからフルーツとミューズリー。パンを食べるならライ麦全粒パン。ケーコもそうしなさい!甘い白いパンはオススメできないね〜。」
相変わらずヘルスコンシャスな男・ヘリー。
言われたままに黒いパンを食べてみた。
美味しいし、元々こういう酸味あるのあるパンは好きなのですが、目の前に美味しそうなヴィエノワズリー系が充実してる中でこのパンを食べていると、やっぱりストイックな気持ちになって、ますます合宿気分になってきます(=_=)
朝食コーナーのお気に入りは、お好み卵料理コーナー。
これまでずっとオムレツか茹で卵で、その日の気分でオムレツは具を変えて作ってもらっていたのですが、あのフリードリヒさんからイチオシメニューを伝授。
それは「Everything with one fried egg」とオーダーすれば作ってもらえる。
で、これがそのとても美味しい卵料理☆
マッシュルーム、ハム、ピーマン、パプリカ、玉ねぎなどのオムレツの具のみじん切りがソテーされ、その上にチーズと白身カリカリの目玉焼きが乗り、仕上げにシブレットとミニトマトを散らすというもの。すっかりシェフと仲良くなった夫は卵を2個にしてもらっている…。
こうして朝食をしっかりとったら、雪山へGo。
山頂は風が強く、雪が吹き飛ばされてる…。
岩も見えてちょっと危険かも。あんなとこ滑る人いるの?
滑ってる…私達。
立ってるだけも怖いけど、こうしてカメラを取り出してブロガー魂を発揮した自分を褒めてあげたい…。
ブンダバ、ブンダバ!(独語:素晴らしい)
ヘリーことヘルムートさんと一緒に滑るのは今年で4年目。すっかり気心も知った仲?というのか、なんというか、ヘリーは連日ハラハラドキドキさせてくれる。更によくわからないジョーク連発。でもとてもいいヤツ!そんな彼の魅力も後日また語ってみたいと思います♡
とにかく広い広い広大なスキー場。人は蟻のように見える…。
このところ連日晴天続きで視界が素晴らしく、雪が溶けることも心配されましたが、朝晩はしっかり冷え込むので雪が溶けてきません。朝一の最初のランは雪が冷えて締まり過ぎてスキーがよく滑らないほど。日が高くなり、スキーヤーが増えると場所によっては硬くなりますが、基本的にはどこも素晴らしい雪質。
H「ケ、イ、コッ! ワンダフル・スノー! ビューティフル・スノー! フォロー・ミー!!でも人が滑ってないところに自分のシュプール描くんだぞ!」
K「行っちゃったよ。。急がないと!」
ビューティフル・スノー満喫中…。
À demain(^^)/
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今日は、「万能調味料・コラトゥーラ」
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<Profile>
KEICO
新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
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