Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ノルディックでジャパニーズな"aeg"

先日何気なく車の中でラジオを聞いていると、女性シェフのインタビューが流れてきました。

そのお話を聞いていると、どんな料理なのだろう?想像できるようでできない未知の世界…。お店はどこにあるの?と最後に注意深く耳を立てると、

場所は港区白金。プラチナ通りです。

K「え? 近所だけどそんなお店あった?」

夫「気がつかないな…」

K「ホントにあるのか明日確かめてみる!」

DSCN16005.jpgホントにあった☆(疑っていたわけじゃないけど…)

注意していないと気がつかずに通り過ぎてしまう、さりげなさ過ぎる看板。お店は地下。

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ここだ!とわかったところでその場で予約のお電話をし、ディナーへ。

店名は、デンマーク語で「卵」の意味の"aeg"(エッグ)

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ドアを開けると木のぬくもりを感じるインテリア、そして長いカウンター席。

思わずステキ♡ ちょっと久々にデート気分になってきたー。(ホント?!)

テーブルセッティングはお正月らしさを感じさせる、モダンな和アートのよう。

斬新な箱庭のような木枠の中には2種類のキクイモのチップス。パリパリで極薄なのにキクイモの風味はしっかり☆(そもそも最初は食べられるものだと思わなかったので驚きました。)

Collage_Fotoregg3.jpgこちらもすっかりお飾りだと思っていた花器に入っていのが、グリッシーニ。

これをシェフの辻村直子さんが自ら信州の山奥で採取したというキノコの発酵クリームをつけていただく。

この酸味クリームとグリッシーニの香ばしさは確かに合う!

Collage_Fotoregg4.jpg落ち葉の中から「インカの目覚め」の焼き芋が。

優しい甘味とホクホクなお芋をガーリックとシブレットの効いたバターをつけながらいただく。美味ッ!

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腹ぺこだったので思わず手を伸ばしたくなったパンですが、最初にセッティングされているのは二次発酵が終わった状態。(上画像)

お客さんが来店してからタイミングをみてオーブンへ入れ、焼き立てのホカホカモチモチを蜂蜜バターとともにサーヴ。(下画像)

ローカーボダイエットって何?そんなことしてる場合じゃない…と思える感激度の高いパン☆

DSCN16016.jpg葡萄を使った液体窒素のソース(左)と右には燻製ニシン。その上にはワインビネガーが効いたベトラーブ。

北欧と言えばニシンも名物☆

DSCN16017.jpgわー、大好きなマテ貝だ♬と思ったらマテ貝に見立てた黒いチップスの中には蟹。そして北海道厚岸の牡蠣をヨーグルトの上澄み液にエルダーフラワーの酢漬けとローズヒップのビネガーを効かせて。

そう!ここまできて度々感じるのは、お料理の「酸味」。

辻村さんはデンマーク、オランダ等で経験を重ねたそうですが、北欧料理には「酸味」がとても上手く活かされているのだと。
酸味好きの私としては、これは嬉しい限り(^u^)

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秋の庭のような四角い器の中はパイ生地でサンドした鴨のリエット、豚皮をカリカリにローストしたもの、丸い卵に見立てられたのは核部分にフォアグラ、それをラズベリーグミで包み、更に上からホワイトチョコでコーティング。

更にサイドには熊肉・山椒(赤ワイン漬け?)を添えたものを。

え…これ、熊なの?と、これまた驚く。

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イカスミをまとった牛肉コロッケ☆

次々に楽しい驚きの連続(#^.^#)

DSCN16022.jpg茶碗蒸し登場。

香るのは白黒のダブルトリュフ、真ん中には白子、そもそも味のベースが和出汁ではなく濃厚なチキンスープなのでおもいきり洋風茶碗蒸し。

こうして北欧料理と和食が絶妙に溶け込んだユニークなお料理たちは、知らない味と馴染みのある味が混ざり合って懐かしさと新しさが同時に感じられる。

DSCN16025.jpg魚料理は石鯛を白ワインが効いたスープ仕立てで。

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肉料理は熊肉(●^o^●)

前菜で少しいただいた熊ですが、メインにも登場するとは!

熊を食べたのは6、7年ぶり。マタギな友達もいないし、、なかなか食せないジビエです。

相当長い時間をかけて煮込まれたであろうと想像できるのですが、肉質はボロボロにならず、程よい歯応えが残り、噛むほどに美味しい筋肉質な旨さ。

デザートの前にちょっとお化粧室へ…。

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K「トイレに白髪のサイ・ババみたいな子がいたよ!北欧の森の精かな?」

夫「それより来る時に階段の人魚に気づいた?」

K「全然…。どこにいた?」

夫「帰りに見なさい!」

見た、いた↓

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夫「人魚姫と言えばデンマークだもんな。」

K「あ、そー。」(そーと思ってない相槌)

夫「アンデルセンだろ、そのくらいすぐわかってよ…。」

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シメの食事はサバ鮨とキノコスープ☆

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烏賊に見える白いものはゼリーで、これがまた中のサバと酢飯と合う合う。

が、そのゼリーがなんだったのか…ちゃんとご説明をいただいのですが、これが出てきた時点でおスシ、おスシ♬と頭の中で連呼してしまい、説明はスルー。。

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デザートはパンナコッタ(上)と白黒2種のタピオカを使った苺のスープ(下)。そのスープには少しゴルゴンゾーラチーズが入っていて、その塩味がとてもよいアクセントに。

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ワインは、ソムリエールでもある辻村さんによる料理に合わせたワインペアリングでいただいたのですが、自然派のワインはじめ、日本酒も度々登場するユニークなペアリングでした。

これまで北欧には一度も旅行したことがないのですが、今回辻村さんから北欧料理の文化や食生活などのお話を伺いながらいただいたお料理の数々から俄然興味が湧いてきました!(^^)!

夫「一度は行くか? オレ寒いの好きだし♡」

K「行くなら絶対夏です!!」

À demain(^^)/ 

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aeg(エッグ)

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03-6277-1399

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Profile

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆

グルメ・ファッション・カルチャーな話題を中心に気ままに更新中。

 

 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


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