Heavy Skiing, See you in Hell!
グーテン・モォーゲン(おはよう)♫ で始まるチュルス村の朝。
今年も朝食はルームサービスではなく、ビュッフェスタイルのダイニングルームでいただいてます。
いっただきま〜す♫と食べようとしたその時、去年と同じあの場所、あの席にいるのは、
フリードリヒさん!?
(フリードリヒさんについては、昨年のブログを
⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-295.html )
K「ね、あそこにフリードリヒさんがいる!」
夫「ほんとだ。彼だけじゃなくて去年ここで見た顔がたくさんいるよ。」
と、周りを見渡すと大富豪(セレブっていうより富豪って感じの迫力なのよ〜)のマダム・ゲール、
リチャード・ギア似のドクター・ベルナール、白川由美子似のマダム・ダニエラ...。
K「みんな毎年同じ時期にココに来るってこと? 」
夫「だな。」
(↑+人参ジュースとカフェ・オレの本日の私の朝ごはん♫)
でも、去年と全く違う光景を目にしました!
それは、子供嫌いで孤独を愛する(感じに見えた)フリードリヒさんは、今年も小さい子供が
来ると嫌な顔をするかと思ったら、案外平然としている。
(↑フルーツ、ナッツやシード類が充実)
その理由が判明?!
しばらくすると「おじーちゃーん♡」(と、言ったのだと思う)と小さな女の子がやってきて
フリードリヒさんがムギュっと抱きしめて抱っこしたのだ!
その女の子と現れたのは、長身のダイアン・クルーガー似の美人ママ。(超キレイ♡)
どうやらこのクルーガーさんはフリードリヒさんの娘らしい。
去年はニコリともしなかったフリードリヒさん、あのデレデレの笑顔、うける〜。
偏屈ジジイに見えても(ちょっと言い過ぎ)やっぱり自分の孫はカワイイんだな...と。
なんて思いながらの朝食タイム、卵好きの夫は朝はまずは卵料理コーナーへまっしぐら。
いつもニコニコ笑顔でリクエストに応じた卵料理を作ってくれるエグモントさん。
が、彼には英語がほとんど、いや全く、全然通じない...。オーストリア語(ドイツ語)のみ。
それでも夫は指先しとオムレツ希望をなんとか伝えて毎朝違ったオムレツをお楽しみ中。
今朝は「スパニッシュオムレツを作ってください」と、エグモントさんにお願いしたが通じず、
結局パプリカしか入れてもらえなかったらしい...。でもとても美味しいので満足。
言葉が通じないと思った時点で私なんてすぐ諦める方だけど、やはり話したい、伝えたい、
食べたい(!)という何かしらの欲求を強くもった方が語学は上達するよね...。
年齢を重ねるほどに面倒くさいチャレンジは避けたくなるし、恥もかきたくない...
そんな妙な自尊心?が邪魔するものの、それじゃ世界が狭くなるだけか...と思ったりの
ドイツ・オーストリア語の朝。
なんて、ゆっくりもしていられないのがスキー部の朝なのようッ!
朝食の後は、身支度をしてストレッチ、すっかり慣れた"PIPES"(雪崩ビーコン)装着。
(雪崩や新雪に深く埋まった時にピピピピっと信号を発信して救出してもらうためのマストアイテム)
今年はフェイスマスクも黒に新調したので全身真っ黒、ショッカー気分。(ヒーッ!)
ホテルの裏がすぐゲレンデ。
行ってきますっ!
そして今年もこの男と滑ってます。
このブログではお馴染みのベテランスキーモニターの「ヘリー」ことヘルムートさん。
1年ぶりの再会は話が尽きず、お互いの家族のこと、仕事のこと、日本経済、パリのテロのことから
ウィーンフィルコンサートなどなどリフト上では話は尽きない。
で、いきなりココかい!!(涙目)
この顔ではその恐怖は見えませんが、ちょっとクシャミをしてバランスを崩したなら、
まっさかさ〜ま〜に堕ちて desire ♫ 炎のよ〜お〜に燃えてdesire ♫(唄・中森明菜)状態。
斜度がキツイ谷なので50メートルくらいは止まらずに落下するでしょうし、落ちた先に運悪く
岩や枝があれば怪我をする可能性は普通にあります。
K「さっきヘリーは初日だからとりあえず整地ゲレンデをゆっくり2本くらい滑るって言ったよね?」
夫「うん。でも俺たちの滑りをちょっと見たら良く滑れてるから足ならし不要って判断したって。
やっぱり年明けに北海道でプレ合宿やっといて良かったよな〜♬」
K「・・・」
(全然良くねーよ。いきなりこんな雪深いとこ来て怖過ぎるだろっ!)
(すみません、スキー中は私の中の男スイッチが入って言葉が乱暴になります...)
H「ケイコ、下を見て!あいつらも良い雪求めて登ってくるぞ。だから奴らが来る前にフレッシュスノーは
俺たちがいただきだ。カモーンっ、ケイコっ!」
K「っていうか、ココでスキー脱ぐの?」
H「今日履いてるスキーじゃこの先を登っていくのは無理だからココから頂上まで担いで上がるんだ。」
K「・・・」
深く柔らかい雪の中を重いスキーを担いで登っていくのは、想像以上にしんどくて汗だくだく。
これは何かの訓練なのか?罰ゲームなのか?
でも登りきった瞬間、なんとも言えない達成感☆ 気持ちいーかも?!
が、やっぱり足がすくむ高さでビビる...(>_<)
コース取り検討中。
K「おーい、そこの二人!今日は初日だよ、初日。初日からこんなにヘビーに滑ってどうするんの?」
H「右側滑った方が良さそうだな。」
K「・・・」(って、聞いてないし...)
今日最初に乗ったリフトのフードについていたシールを見た時は、ひと事だと思って笑っていたけど
初日から私のスキーもまさにHeavy Skiing。
See you in Hellも笑えない?!
地獄のようなしんどさと恐怖はあるものの、雪山に立つと空の青と山の白、広がる雲とそこからの
太陽の光は神々しいまでに美しく、現実を忘れる別世界がある...そんな気もします。
おまけのパリは「Marie Morinのデザート」をBelle et Bonneで
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-876.html
à demain(^.^)/~~
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