Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

また行きたい!La Bottega del Buon Caffe

「パリ発、たまに行くならこんな町☆フィレンツェ編」

今回宿泊したホテルJ.K.Placeの部屋は入口がちょっと段になっていて、それぞれ独立したフラットみたい。

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そんな部屋から、ディナーへGo♬

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やってきたのは、ホテルからタクシーで15分くらい、アルノ川の対岸の落ち着いた地区にあるリストランテ“La Bottega del Buon Caffe”(ラ・ボッテガ・デル・ブォン・カフェ)

木々のイルミネーションがキラリと光り、お店前には食前にアペロを楽しむのによさそうなオープンテラスのソファ席。

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腹ぺこだった私達はまっすぐ店内へ。するとそこはモダンシックでカッコいい大人の雰囲気☆

コック帽ならぬ青いバンダナを頭に巻いた厨房スタッフ達が楽しそうに動き回っているのはお店のスペースの3割りくらいを占める広々したオープンキッチン。

こちらでクリエイティブ・ヘッド・シェフを務めるのは、Antonello Sardiさんという方。精悍な厳しそうな顔つきに料理を作っていましたが、笑顔はとても柔らかく、素敵♡

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来る前にホームページ等でお料理のチェックはしていたものの(って夫がね。。私はそういうことは一切しませんから…)、この手のお洒落な雰囲気でモダンなイタリアンってプレゼンテーション先行で、味はあまり印象に残らず…なことがこれまでの経験ではままあったので、今回もどちかというと、料理よりはファンシーな雰囲気を楽しむことになるかな〜と思っていたら、良い意味でその予想を全て裏切ってくれました!

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左上から海苔チップスに載せた烏賊、プチトマトに見えるけど中身は豚のリエット&奥はカツオ、きのこに見えるけどキノコは上の部分だけでキノコ風味のタルト、そしてフォカッチャはポテトとヘーゼルナッツ風味☆

どれも美味しい!

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長ーいグリッシーニはパルメザンチーズ、黒胡椒、チョリソーなど1本ずつ全部味が違うという凝り具合。

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と、早々にアミューズとパンに感激しているところに最初のお料理登場。

カボチャとネギのクリームの上にポーチドエッグ、その上から黒トリュフを載せて。

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柔らかい仔牛のタン。セロリ風味の泡の中から生の赤海老が出てきたのはちょっと驚きました。綺麗に散らされているのはパセリ、柑橘のソース♡

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燻製鰻とゴートチーズのリゾット☆

鰻の燻製加減、香りが絶妙。そしてリゾットのアルデンテ加減がほとんど神業。ゴハンの一粒一粒に硬さがあってちゃんとアルデンテなのに、それは中途半端な生煮えとは別物。どうやったらこんな火入れ加減のリゾットが作れるのだろう…♡

ここ数年で食べたリゾットの中では文句無しに私の中ではNo.1リゾット。

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モンクフィッシュ(アンコウ)とカラスミのラビオリ。

もっと食べたい…な量で終わってしまったけれど、これまた中身はもちろんなのですが、ラビオリの皮が今まで食べたことが無い歯応えと温度で抜群の美味しさ。

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こちらのレストランは6皿と8皿のコースメニューとアラカルトメニューがあり、今回私達が食べたのは肉と野菜の料理中心の6皿コース。食べたいものが6皿コースに集中していたのでそうしたのですが、魚料理がメインな8皿メニューの中で食べてみたかったのが、このタコのロースト。

「6皿メニューのどれかの料理とこのタコ料理を入れ替えることはできますか?」と夫がフロアを仕切るディレットーレ(支配人)に尋ねると、

「だったら一皿追加の7皿コースで用意しましょ〜」と。

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ディレットーレいわく、「メニューは要望に応じていかようにもアレンジします」と。

と言うことでいただいたタコ料理がこれまた絶品!ローストといいつつも、ただのローストじゃ〜ない感じ。極軽く揚げたような食感で、中はとてもソフト。もともとタコは好きですが、タコがこんなにエレガントに美味しくなるとは驚きでした。

タコ墨のクリームやお豆色々、人参も甘くて美味しい!

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メイン料理は仔羊の肩肉。これまたとろける美味しさ(●^o^●)

白いものがゴート・ヨーグルトのソースなのですが、これをつけていただくと更に美味しさアップ。

今回ワインはお皿毎にグラスで合わせてもらいましたが、ディレットーレがイタリア語アクセントの強い英語で初めて飲むようなマニアックで上質なワイン達を丁寧に一杯ずつ説明してくれました。

そしてお料理全般と通して添えられた野菜が全て旨味が濃くて美味しかったのですが、それらの野菜のほとんどが、こちらのレストランオーナーが所有する自家農園で作られたものなのだそう。

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お口直しの林檎のソルベの後は、チョコレートケーキがバースデーのロウソクと一緒に…。

K「え、、誕生日ってレストランに伝えてたの?」

夫「一応。ただ大袈裟にしないで、ミニマムに、歌とかいらないと言っといた。」

K「ありがとう。でも確かにめっちゃめちゃシンプルだね。もっとこうケーちゃんおめでとう!!系でもいいんだけど♡」

夫「その年で・・・」

とにかく今年も健康に誕生日を迎えられたことに感謝してロウソクの火をひと吹き。

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最後のミニャルディーズまで完璧に美味しい。

モダンでお洒落なイタリア料理となると、あまりフレンチとの境界線がなくなるような感じで、それはそれで美味しいならイイと思う反面、イタリア料理好きとしては食後にイタリアだったね!と感じられる方が好き。その点ではこちらのレストランの料理は、素材の美味しさが全面に出て、手を加えるところと引き算加減のバランスが素晴らしく、それでいて「うん、これはイタリアンだ!」と納得の料理の数々でとても感激しました。

シェフが現在のSardiシェフになってからミシュランの一つ星を取得。只今ノリノリ快進撃中という感じで、料理にはそんな勢いも感じられました。

このレストランだけのためにフィレンツェに来たい!なんて贅沢な妄想を膨らましながら満腹のお腹を抱えてホテルに帰りました。

おまけのパリはBelle et Bonne

「モンブラン祭り」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1321.html


La Bottega del Buon Caffe(ラ・ボッテガ・デル・ブォン・カフェ)

Lungarno Benvenuto Cellini, 69r, 50125 Firenze

+39 055 553 5677

http://www.borgointhecity.com/en/

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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