Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜/KEICO
ティルプスで日本酒&お茶ペアリング
フランス料理にはワイン!と信じて疑わなかったけれど、最近はお茶を合わせてヘルシーに楽しむことも。
私が知る限りパリで最初にそれを試みて人気を博したのは、1区にあるRestaurant yam’Tcha
(レストラン・ヤムチャ)。
料理ごとに中国茶をペアリングするいうコースを初めていただいた時は新鮮であると同時に、お茶の奥深さに少し触れることもできる、繊細な感覚を試されるグルマンなコースだと思いました。
最近ではSHANGRI-LA HOTEL PARIS(パリ シャングリ ラ ホテル)のレストランLa Bauhiniaで100%ベジタブル料理にお茶を合わせるというコース料理も登場したと聞くし。
そんな風にフランス料理にお茶を合わせるコースが東京で楽しめる。
しかも自宅の近所☆
という話を伺い、ディネに出かけたのがレストラン“TIRPSE”(ティルプス)。
期間限定で大胆にもワインを一切出さずに、日本酒あるいはお茶のマリアージュを楽しむコースのみの提供。
レストランの入口で目立っているのは、造り酒屋さんの軒先にある「杉玉」☆
これを見た瞬間、
夫「オレ、やっぱり日本酒コースにする」
K「え…」
当初は、2人でお茶のペアリングコースをいただくつもりでしたが、急遽夫は
日本酒とのペアリングコースに寝返りました。
私は最近ちょっと飲み過ぎ傾向なので、お茶コース。
トウモロコシの甘味とコンテチーズの塩味が優しいアミューズを摘んでスタート。
7月から厨房にはパリのAkrame(アクラム)にいらした川崎シェフと南仏Mirazur(ミラズール)からパリのES(エス)を経て最近帰国された田村シェフ。
当面は夜は川崎シェフ、昼は田村シェフのお料理が中心だそう。
日本酒コース、お茶コースを始める前にオススメのホワイトエールビールを
いただきました。
そもそもとても好きな味のビールだったけれど、とりあえずビール的な最初のひと口ってなんでこんなに美味しいのだろう〜♡
まるでミニャルディーズのように登場したスイカとフランボワーズのタルトとフロマージュ・ブランと蜂蜜を効かせた枝豆ケーキのキャビア載せ。
ひと口サイズなのに口の中にいっぱいに広がる美味しさ。
ここでモクモクしながら運ばれてきたのは、香りだけを楽しむ日本酒ドライアイス。
これから日本酒コース開宴!という楽しい演出。
サザエの殻の中にウニ、サザエ、マコモダケ。
ややしっかりめのガーリック風味が美味しい。
そして一皿毎に夫には日本酒がどんどん登場。
私も一口、二口いただいてみると、コレ日本酒?と思うようなフルーティーなものや酸味のあるものもあり、意外にも飽きず、変化に富んだ味わいに驚きました。
私の方は同じペースでワイングラスを使って様々なお茶。
香りがよく、余韻も長く、色だけなら白ワインのよう。
鮎のマリネをキュウリソースで。
こんな風にフレンチ仕立てのマリネでいただくのは初めて。
香ばしい泡の下にはジュンサイ、焼き茄子、ジロール茸が入ってました。
隠し味的に鯨の脂も使われているそう。
魚料理はアイナメ。
バジルソースとエシャロットのクリーム。
オーナー・ソムリエの大橋さんは日本酒、中国茶、日本茶にも造詣が深く、産地、造り手さんや畑をはじめ、
味わいや香りの特徴をわかりやすく説明してれました。
ミニサイズながらしっかり出汁の効いたチキンススープで一休み。
肉料理は鳩でした。
火入れは芸術的★
こちらのレストランは、以前からパティシエールの中村さんのデザートが格段に美味しいことでも評判ですが、一皿目のメロンのスープが「モンスーン」という日本酒にぴったり合って衝撃的なマリアージュ。
メロンの甘味と日本酒の甘味が混ざり合って相乗効果的に美味しくなったことに驚くばかり。
2皿目はルバーブの酸味がアクセントになった桃のチーズケーキ。
こちらもレストランデザートらしい完成度(●^o^●)
ミニャルディーズもさすが!
フランス料理を日本酒、お茶でいただくというそれぞれユニークなペアリングを楽しみました。
帰宅後、日本酒コースの夫はマッハで夢の中、爆睡。
お茶コースの私はカフェインのせいか?単に初めての経験で気持ちがたかぶったのか?なかなか寝つけず。。
自分が眠れない時に隣りで気持ちよく寝ている人がいる…と思うと、更に目は冴えまくりでした。
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