新鮮なアメリカ絵画と睡蓮☆
今年もオルセー美術館(Musée d'Orsay)の年間パスポート"Carte Blanche"を更新☆
話題の特別展はじめ大好きな常設展を行きたい時に観に行けるというのは、私にとってはとても贅沢な鑑賞方法です。
(関連記事⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51723994.html )
混んでいても並ぶ必要無し。
おや?でもココはオルセーではなく、”オランジュリー美術館”(Musée de l'Orangerie)。
あまり知られていないかも?ですが、オルセー美術館の年間パスポートはオランジュリー美術館と併用共通パスポートなのです。なのでいずれも年間何度でも行けます。
という訳で今年はまず1月にパリに戻って早々にオランジュリーでの特別展”La Peinture américaine des années 1930”(1930年代のアメリカ絵画展)の鑑賞に出かけました。
会期終了間際にもかかわらず大混雑の展覧会で、その多くはパリッ子、フランス人の皆さん。フランス語のパンフレットは無くなり、英語版しか残っていませんでした。そして皆とても興味深そうに感想をモニョモニョ囁き合いながら鑑賞していました。
確かにヨーロッパの絵画とは何かが違う…。どこがどう違うのか私の乏しいボキャラリーでは説明できないのですが、絵から漂ってくる空気そのものが違ってて、その違いってなんですか?と思いながらの鑑賞はとても面白かったです。
(Grant Wood, American Gothic)
中でもインパクトがあったのは本展の宣伝ポスターにも使用されていたGrant Wood(グラント・ウッド)の作品たち。
今回初めて知った画家グラント・ウッドですが、それぞれの作品のテーマ、タイトルが興味深く感じました。美術鑑賞をしていると時々なんでこんなタイトルなんだろう?わざとひねって意味不明にしてる?などと感じてそれ以上考えることがあまりできないことも多いのですが、ウッドの作品は社会に対していろんな思いがありそうで想像力を刺激するという印象でした。
このAmerican Gothic(アメリカン・ゴシック)という作品も夫婦と思いきや、これは父娘なのだそう。
(Grant Wood, Daughters of the Revolution)
Daughters of the Revolution(革命の娘たち)にはもやは娘ではないおばちゃんたちの表情がおもしろく、後ろにかけられた絵はアメリカ独立戦争を描いたもの。そんな絵の前でティータイムを囲むおばあちゃんたちの想いは?!
(Edward Hopper, New York Movie)
そしてパリでも何度か見るうちにEdward Hopper(エドワード・ホッパー)だけは、遠目にも、あれはホッパー、ホッパーっぽい世界というのが感覚的にはわかるようになってきました。
作り込んだ世界とかデフォルメした世界ではなく、とても自然でリアルな日常風景なのだけれど、そのふと写真に収めたくなるような瞬間が特別じゃないのにとても魅力的というか不思議と心に残る。
(Edward Hopper, Room in New York City)
(Edward Hopper, Gas)
アメリカの絵もオモシロイ!と思えてた展覧会でした。
そして先日は、改めてオランジュリーの常設展を観に行ってきました。空いてる〜。
久しぶりにモネの「睡蓮」とご対面☆
二部屋ある「睡蓮の間」。
今日はどの睡蓮が一番心に響くかな〜?と自問しながら鑑賞。
大迫力の大きさで描かれた季節と光で変わる睡蓮、まるで舞台となったジヴェルニーの庭にいるような気分に♬
天井からの柔らかな採光もいい感じ。
そういえばちょっと売店•カフェコーナーもリニューアルしていました☆
À demain(^^)/
☆気ままに綴るBelle et Bonne Blogも更新☆
今日は、「ヒロタのかわりに…」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1433.html
<info>
Musée de l'Orangerie(オランジュリー美術館)
Jardin Tuileries, 75001 Paris
http://www.musee-orangerie.fr/
<Profile>
KEICO
新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
ARCHIVE
MONTHLY