Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリで石橋コレクション☆

東京のブリヂストン美術館」がパリにやってきた♬

と、かねてから気になっていたMusée de l'Orangerie(オランジュリー美術館)へ行ってきました。

IMG_27175_2.jpg

朝一で出かけたら行列無し、待ち時間ゼロ。

この美術館はオルセー美術館の「年間パスポート」で入館できる上、アパルトマンから近いので最近はより頻繁に立ち寄るようになりました。

IMG_21776_2.jpg

なので常設展のモネの睡蓮はスキップし、特別展“Tokyo-Paris Chefs-d’œuvre du Bridgestone Museum of Art, Collection Ishibashi Foundation”(東京‐パリ、ブリヂストン美術館の名品-石橋財団コレクション展)へ直行☆

IMG_21780_2.jpg

約2,600点の作品を所蔵するブリヂストン美術館が、選りすぐりの76点を公開。

ブリヂストン美術館のコレクションは石橋家の2世代に渡って形成されたプライベートコレクションで、創業者の石橋正二郎は早くから美術、特に西洋美術へ情熱を傾け、1930年代後半から作品収集を始め、1952年に美術館を創設。

ブリヂストン美術館と言えば、直近では(と言っても4年前…)に「カイユボット展」を観に出かけた記憶。

⇒ http://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-118.html 

IMG_27817_2.jpg

本展は東京のブリヂストン美術館の新築建て替え工事(2019年秋完成予定)にともなう休館を機に、そのコレクションの中から印象派から抽象絵画、そして近代日本美術を代表する名品たちを一堂に公開。

比較的空いていたので、ゆっくりと鑑賞することができました。

IMG_21792_2.jpg

まさにこの景色!と懐かしくなったのは、モネの描いた「雨のべル・イルの風景」。

べル・イル(Belle Île)はフランス・ブルターニュ地方の最大の島で、名前の通りに美しい島ですが、荒れると怖い海。

その様子を初めて見た時は日本海に似てる…と思いました。

IMG_12794_2.jpg

タイトルを見る前に描かれた場所がすぐわかりました。

こちらもモネの作品で「黄昏のヴェネツィア」☆夕陽に染まるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の教会。

妻アリスとともにヴェネツィアを訪れたモネは、すぐさまこの水の都に魅了され、約2ヶ月間の滞在中に30点の作品を完成させたそう。

IMG_27818_2.jpg

そんなモネの自画像。

モネ自身によるこういった自画像は2点しか残っていないそうなので、本作はとてもレア。

Collage_Fotorora1.jpg

ルノワールの作品も。

ふと、こんな素晴らしい作品が自宅のリビングなどに普通に飾ってあるお屋敷な日本家屋を想像してみました。(すご〜い!)

IMG_28051_2.jpg

セザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」。

セザンヌが故郷の町エクス=アン=プロヴァンスにあるサント=ヴィクトワール山を繰り返し描いたことは有名ですが、この作品は晩年のものだそう。

IMG_28111_2.jpg

最近見るたびに、作品に出会うたびに、好きになっているのがブールデルの彫刻。

こちらはペネロープ像。

この作品は、彼が好んだ題材の一つであるギリシャ神話からとったもの。

オデュッセウスがトロイア戦争に遠征中、彼女は大勢の求婚者たちに悩まされます。ペネロープは夫の棺に被せる布を織り終えたら結婚すると宣言し、昼間に織っては夜にほどいて3年を過ごしました。

夫の無事を信じ、ひたすら夫を待つ貞淑なペネロープのモデルはブールデル夫人なのだそう。

IMG_28019_2.jpg

特別ピカソファンではないのですが、この作品“saltimbanque aux bras croisés”(腕組みして座るサルタンバンク)の前からはなかなか離れられず。

そのちょっと憂いを含んだ表情に大好きなバレエダンサーが思い出され…。

サルタンバンクとは最下層の芸人のことで、縁日などを渡り歩き、即興の芸を見せる人。曲芸などを専門とする職業的芸人の失敗者という意味もあるそう。

この画像ではわかりづらいのですが、画面の左側に人の顔のような線が見えます。

科学的な調査によると、サルタンバンクに寄り添うように女性の姿が描かれていたそうです。

IMG_21778_2.jpg

左手に向かって行進する一群の漁師たちが描かれた青木繁の「海の幸」。

本展で個人的に特に印象的だったのは、青木繁、黒田清輝、藤島武二などの明治時代の日本近代洋画でした。

IMG_27181_2.jpg

藤島武二がイタリア滞在中に描いた「黒扇」。

この作品は画家が晩年まで手放さなかった作品だそうで、作品への思い入れやイタリアの思い出が強かったのだろうと思います。

これらの西洋画の影響を受けた日本人画家による洋画が私には新鮮に素敵に見えました。

西洋から遠く離れた日本にいながら、早くから興味関心を抱き、コレクションを始めた石橋正二郎さんのセンス、審美眼そして財力に感心しきりの素敵なコレクションでした。

À demain(^^)/

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「今年はバックパック?」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1573.html

 

<info>
Musée de l'Orangerie
Jardin Tuileries, 75001 Paris
01 44 50 43 00
http://www.musee-orangerie.fr/

 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。 約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。 現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆

そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

madame FIGARO.jpの
最新ニュースをお届けします
  
 

ARCHIVE

MONTHLY

LATEST ENTRIES

BRAND SPECIAL

    BRAND NEWS

      • NEW
      • WEEKLY RANKING
      SEE MORE

      RECOMMENDED

      WHAT'S NEW

      LATEST BLOG

      FIGARO Japon

      FIGARO Japon

      2017年11月号 No.497

      セクシーな私、可愛い私、二面性のある私。

      MORE DETAIL

      madame FIGARO.jpではサイトの最新情報をはじめ、雑誌「フィガロジャポン」最新号のご案内などの情報を毎月5日と20日にメールマガジンでお届けいたします。