Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

久しぶりのピアット・スズキ☆

すっかりご無沙汰してしまったけれど、数年ぶりにお邪魔したのは麻布十番にあるイタリア料理の“Piatto Suzuki”(ピアット・スズキ)

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お久しぶりで〜すな挨拶も早々にまずは一口冷製トマトスープ、冷えたスプマンテで乾杯。

そう、この味!

こういう透明なトマトスープは今でこそ色々なレストランでいただくことができるけれど、私が30歳前後で初めてこのお店でこのスープを飲んだ時はしっかりトマト味なのに赤くないことに単純に驚き、とても感激したことを思い出しました。

あれから何年…。

そんなノスタルジックな想いはほどほどに、久しぶりの鈴木シェフのお料理を楽しむぞ!と気合いを入れて、

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アジのカルパッチョをいただく。

美味しいっ!!

アジの〆具合が素晴らしく、ちょっと熟成感もあるような旨味の濃いアジにミョウガやフルーツトマト、ディルのバランスが絶妙。

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そして十数年前からこちらも変わらぬ人気定番メニューの焼きトリッパのサラダ仕立て。

外側のパリっと感、内側の内蔵らしいプニョプニョ感がクセになる美味しさ。

臭みも全くなく、とても綺麗に丁寧に下処理されていることを感じる流石の一皿。

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久しぶり過ぎるお邪魔ということで、ちょっとワインは奮発♫

と言ってもイタリアワインは覚える気がないので、こうしてエチケットを絵的に記憶するだけ。。

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花ズッキーニのフリット。

ズッキーニは身より花の方が好き♡

それにしても、この揚げ具合はやはり自宅ではどうにも真似できないなぁ。

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毎日厨房で焼かれる自家製パンもさらに美味しくなった気がしました。

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アサリと青唐辛子のスパゲティ。

これまたアサリがプリップリッでジューシーで、そのお出汁、スープストックが絡んだスパゲッティはたまらん♡

昔も今もプレゼンテーションは控えめで、派手さや奇をてらったような面白さはないものの、食べてびっくり!な美味しさなのです。

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イタリア・ヴェネツィアのブラーノ島の名物「白いリゾット」を彷彿させるこちらのリゾットは、タラバガニのリゾット。

中にはほぐしたカニがたっぷり!!

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メイン料理は魚で甘鯛をチョイス。

ソースはガスパチョソース。

これまたエレガントな仕上がりで、あっという間にペロリ。

改めて店内を見渡すと通い慣れたお客さんが多い雰囲気で、2002年のオープン以来、今も変わらぬ満席で賑わう人気店。

そういえば、このレストランで偶然2度、3度ご一緒したマダムといつしか挨拶を交わすようになり、話をするようになり、そもそもフランスに大変所縁のある方だったことでパリでも何度がご一緒したこともありました。

そんな出会いもあったレストラン。

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ババ! ババ!!

とデザートメニューを1秒見ただけで早押しクイズ並みの早さで決めていた夫。。

一方、優柔不断な私はなかなか決められない。

「全部盛りでいきますか?」

と、ソムリエの古寺さんが悪魔のささやき!? 

でも最近の私は昔ほど食後にたくさん甘いものが食べれない。。

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K「ピスタチオのアイスクリームをお願いします。」

古「もう一つくらい他のアイスもどうですか?」

K「じゃ、キャラメルも!」

そんなやりとりをしていると、少し厨房が落ち着いた鈴木シェフがカウンター越しにおもむろにお話を。

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S「最近になってようやく仕事が、料理が、楽しくなってきたんです。」

K「え?じゃ、これまでは楽しくなかったんですか?」

S「楽しくはなかったですね。いつもこれでいいのか?あんなことしたけど、あれは良くなかったんだろうな、とか。そんなことの繰り返しばかりで。」

どんな仕事でも心底楽しいと思えるまでに至るには沢山の経験を重ねてこそなのだと思うけれど、そこに到達するまでに折れてしまったり、諦めてしまうこと、断念しなくてはいけない事由が生じたりするのが現実の厳しいところ。

厳しさと優しさを感じる鈴木シェフのお料理はこれからもますます楽しみです。

  À demain(^^)/

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「お土産は
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<info>
ピアット・スズキ
東京都港区麻布十番1丁目7−7 ハセベヤビル
03-5414-2116
 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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