Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ヘリーのスキーレッスン

ホテルからの最寄りリフトには連日一番乗り…。

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すっかりリフトの係員さんとも顔見知りに。

「Have a fun!」

「ヤー!」

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去年はひたすらオフピストを果敢に滑っていましたが、今年は前半2時間が真面目にスキーレッスン、後半にオフピストというタイムスケジュールの合宿。

そうなったいきさつは…

まずは足慣らし!と滑った初日、ヘリーに「ケーコはもっと内側のエッジに乗って!インサイド、インサイド!」と滑りながら指導を受けました。夫には上体の位置を指導。

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夫「ありがとう、ヘリー!ヘリーのアドバイス、指導で久々に開眼。昔と今じゃスキー板もだいぶ変わったから今のスキーに合った滑りをしたいのに昔のクセがなかなか抜けなくて。

フランスで滑っている時は距離滑れればイイって感じで、フランス人スキーモニターから指導的レッスンはほとんど受けてなかったから。」

K「滑れればイイ。それでイイんじゃないの。」

と、つい本音が出てしまったその瞬間、

「カチっ!」

なんかヤバイものを踏んだ気がした…。

それはヘリーの心の地雷。。一瞬でヘリーの顔つきが変わる。

H「滑れればイイ?そういうことじゃない!!」

「まずは基本だよ、基本。基本さえしっかり身につけておけばどんな斜面も場所も怖くない。その基本無くして滑れるわけがない。滑れればいい?!基本ができてないヤツには滑れない。」

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こうして始まったレッスンは、なかなかに厳しく細かい。

ストック無しで片足だけのターンに始まり、片足ずつスキー板をクロスさせてのターン(これまた片足走行)、更にターンする度にスキーテールを上げてジャンプ&ジャンプ。

H「体フォワード、フォワード!インサイドエッジ!膝入れて、腰は山側!」

K「ヤー…」

一緒に滑ってもついてゆくだけで途中で疲れる。

H「ケーコ!最初から2、3、4回のターンのまでは良かった。でもその後は流したね。ちゃんとインサイド意識して!」

K「ヤー…」(見てるんですよ、この人。後ろに目がついてるの?ってぐらいに。)

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ちなみにヘリーコーチは、スキー学校の教師対抗競技会で今年は2位の腕前。(↑その時の勇姿)

そんな強烈に上手い人が私達のモニターであることじたいがオーバースペックなんですけどねぇ(=_=)

夫「僕達のレベルにヘリーはもったいないというか、申し訳ないくらいだよ。」

H「何を言うんだ!そんなことない。オレも楽しんでいるから!」

と、優しい男である。そしてどこまでも真面目。

なのでランチタイムでも「ケーコ、これをよく見て。この姿勢をしっかり取ること!」

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お料理が運ばれる合間に座学。

講義に夢中になると食事が運ばれてきても止まらず熱弁。

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K「ヘリーの好きなグーラッシュが冷めるよ…」

H「大丈夫だ。区切りのいいところまで話せてもらおう。」

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そんなところへやってきたのは、カクテルパーティーで知り合ったアンティークのチェスセットのコレクターでもあるハンセンさん。ミュンヘン在住の彼は毎年この時期にこのホテルに滞在し、チェスのイベントを主催したりアンティークチェスセットのコレクションの一部を披露している。

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そう、我らがヘリーは去年のブログでもちょっと触れてますが、この地域のアマチュア・チェスチャンピオンなのだ☆

ヘリーはハンセンさんのお名前は知っていたものの、なかなか直接お話をする機会がなかったというので、この場でお互いを紹介すると、ヘリー大感激!(^^)!

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夫「僕たちのことは気にせずにオーストリア語でお話ください。」

H「ダンケ!!」

となると、ここからはオーストリア語で、あーだこーだと楽しげです。

ハンセンさんはチェスセットだけでなく、16世紀の将棋セットもお持ちだそうで、その画像を見せていただいくと、それは磁器製の駒で将棋盤は蒔絵細工の漆で作られていてそれはそれは美しいもの。まさに美術品。

K「この部分は蒔絵ですね。で、このへんは螺鈿でしょうか?」

H「さすが、日本の方だ。よくご存知で。」

実際は詳しくもないのだけど、以前芸大卒のAちゃんに漆についてざっくり教えてもらったことをなんとなく思い出して。

にしてもハンセンさんのコレクションはスゴイ…。

K「このおじいちゃん、そうは見えないけど相当お金持ちみたいだね。」

夫「キミ、相変わらず失礼だな…。本当のお金持ちってのはギラギラしてないものなの。大英博物館でもコレクション展示したことあるんだってさ。」

K「ふーーーん」

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ところでこちらのレストランは日替わりメニューのランチ、ディナーがついた宿泊プランだと以前にも書いてますが、朝に本日のメニューを渡されてもピンとこない日もあります。どれもあまりそそられないな…と。

それでも滞在一年目はメニュー通りに用意されたものをいただいていましたが、それほど難しい料理でなければその場で作ってもらえると知ったのは2年目。以来今年も時々そんなワガママをお願い。

となると、揚げ物好きな夫はヴィナー・シュニッツェル。

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しかもアンチョビ別盛りでお願いしま〜す、と。

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「今日は地元風の甘いクランベリーソースで食べてみるぜー♬」

って、、何回食べているのだろう…。

が、こんな夫のリクエストはまだまだ簡単なリクエストのようでした。

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(↑私はこちらの仔牛肉スライスのホワイトソース煮込み、ポテトのガレット添えが一番のお気に入りに♡)

というのも、隣りのミュンヘンから来たバイエル夫妻は、毎晩前菜からデザートまで本日のメニューとは全く違ったものを召し上がっている。しかも夫婦で全くの別物を。

「なんだろう、あの料理は…」そんな私の卑しい視線に気がついたムッシュ・バイエルが

「ここでは気分次第で自分の好きなものを好きなように料理してもらえるんですよ。だからマダムも食べたいものをお願いするといいですよ。」と笑顔で勧めてくれた。

sometimesって言ったけど、あなたたちほぼ毎日違ったメニューじゃないですか…

とは言えなかったけれど、確かにハードスキーでお腹はすくものの、体が疲れ過ぎると食欲が湧かない日はあるので、そんな日は軽めの食事をお願いした方が体調は管理しやすい。

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メイン料理を軽めにして食べてみたかったのが、これまたオーストリアのスイーツ“Gebackene Mäuse”というもの。

「ねずみの揚げ物」という意味だそう。

確かにちょっとカタチがネズミのような丸型というべきか…。

揚げパンで中には林檎を刻んだものが入っていて、これを緩めのアングレーズソースをつけながらいただく。

見た目重そう、でも油っこさもなく意外と軽め。

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こうした食事にはヘリーも何度か誘って一緒にいただいてます。そんな彼が熱く話してくれたエピソードを最後に。。

H「この前さ、お客さんに連れられてちょっとお洒落なレストランに行ったんだけど、そこで最初に水はどうするかって聞かれたわけ。よくあるようにガス入りか無しか?って。で、オレはいつのようにタップウォーター、水道水でイイって言ったら、なんて言われたと思う?!」

ちなみにオーストリア@チュルスの水道水は、美味しいです。なので、滞在中のホテルでもガス無しと言えばピッチャーに入った水道水が出てきます。もちろんエビアンなどミネラルウォーターがイイと言えば、それもあります。なので水道水を頼むからケチという感じではありません。ホントに十分美味しい水道水☆

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(↑マダム・バイエル一押しのホテルメイドのバニラアイスにホットミックスベリーソースがけのデザート。シンプルで美味。)

夫「なんて言われた?」

H「当店にはミネラルウォーターしかありません。って言われたから、コップに水道水入れて持ってきてと言ったら、当店では水道水は野菜や食器を洗うもので飲み水ではありません。お水はミネラルウォーターでお願いします。なんて言いやがって!」

夫「で、ヘリーはどうしたの?」

H「店を出た。」

夫「それは正解!」

H「だろーー!」(男2人、意気投合♡)

夫「僕でも同じことをしたよ!」

はい…そんな光景は容易に想像できます。そして確かにそのお店はなんともスノビッシュな感じの悪さなのだと思う。が、しかし、なんの相談もなく「帰る!」とか「やめた!」と言われると同伴者は慌てます、ちょっと困るのよね…。

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とりあえず、気の合うヘリーと夫。まだまだお話は尽きない様子です。

À demain(^^)/ 

気ままに綴るBelle et Bonne Blogも更新☆

今日は、「悪意を感じる悪戯は…
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1410.html

Profile

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆

グルメ・ファッション・カルチャーな話題を中心に気ままに更新中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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