パリのバレエ事情（16）2016-2017

パリの子ども達のバレエコンクールの様子は、１年前のグラース国際コンクールっきりでご無沙汰していました。＞＞https://madamefigaro.jp/paris/blog/maiko-matsunaga/2015-2016.html

皮切りは今シーズンもグラース国際コンクール。長男MEIは１１歳-１２歳のカテゴリーESPOIRに最年少で出場。次女MIAは去年と同じ8歳までのカエゴリーDEBUTANTに出場しました。

前年と同じように金曜日の午後に行われる予行練習/RÉPÉTITIONに間に合うように、パリから始発電車に乗って香水の街グラースへ向かいました。

あーーー、またもや珍道中の始まりです。

パリでお留守番の長女MOE用と６時間の列車の旅MEIとMIA用のお菓子を準備。スーツケースを広げると必ず陣取る猫たち。今回も例外に漏れず。

まだ暗い中、リヨン駅に到着。忘れずにチケットをガッチャン！　これ忘れると大変なことになるからね。＞＞https://madamefigaro.jp/paris/blog/maiko-matsunaga/3-8.html

駅のホームでジャックリーヌ先生にもバッタリ会えてうれしい子ども達。TGVの車両にはハリーポッターのイラストが描かれていて、これまたうれしいMEI。

暗い中パリを出発して、やっと日が昇り、でもまだまだ南フランスへの道は遠い。絵を描いたり(テーブルに映った水筒の影を描いています)ゲームをしたり、いろいろなことをして過ごします。

そこで車内アナウンス「泥棒が車内に紛れ込んでいます。荷物にはくれぐれもお気をつけください」と！　早速、入り口の荷物置き場のスーツケースを確認しに行ったMEI。えらい！　　「ママン、スーツケースの鍵がかかってなかったから暗証番号セットしておいたよ」と、頼りになるなー。

好調に南仏へ近づきお弁当も食べて、ミアのシニヨンをしようとスーツケースを開けようとしたらロックがかかってて開かない.
メイが泥棒防止のため暗証番号をセットしたが、覚え違いで開かない（汗）。

あーーーーーこのスーツケースの中には、グラースに着いてすぐに使うバレエの用具一式が入っているのに！
ここで慌ててはダメ。カンヌで乗り換えの時間が40分ある、そこでなんとかしよう(ToT)

子供の前では平静を保った（汗）。

まるで夏のようなカンヌの海辺（車窓より）。

カンヌで2ユーロショップを見つけ肉切りバサミを調達。スーツケースの鍵をこじ開けれた！ 郊外列車が来る前にシニヨンにしちゃおう！ じゃあバレエ一式入ったリュックをスーツケースからもう出しちゃおう！ とカンヌからグラースの郊外列車にリュック背負って乗り込んだ。フー(汗)。一難去った。

左の写真：青いリュックをMEIは右脇に置いている。

右の写真：「もうすぐグラースに着くからリュック背負っておいてね」と私の指示通りにMEIはリュックを背負っている。

グラース駅に到着。一番大きなスーツケースを車内から積極的に運び出すMEI。頼りになるな〜やっぱり男の子は力仕事任せられるよねー。良い子。

せっかくだからグラースのホームで記念撮影しよう！　「ママン、太陽がまぶしいよー」なんて言いながら余裕で記念撮影。

丘のふもとにグラースの駅はあり、タクシーでクネクネ道を登って会場まで。荷物をトランクに積んだ時に？？　何かない？？MEIの青いリュックが見当たらない！！　バレエ一式の入ったリュック！さっき苦労してロックされたスーツケースをこじ開けて出したリュック！　　

写真を追ってみるとカンヌ＞グラース間の電車に忘れたよう。（冷や汗）
駅で聞いてももう電車は折り返してカンヌへ出発してしまった。
とりあえず、MIAのレペティション（予行練習）の時間が迫っているので会場へ。

会場には、バレエ用品の出店があるのですべての物を揃え直す。

でも、メイのサイズがなくお店のお姉さんが丘の下にあるブティックに取りに行ってくれるという。

この事情が会場中のスタッフに広がり、”大丈夫”とか”そんなこともあるさ”などと勇気付けられるMEI。

先生方も「めい〜！」とひとこと言っただけで、MEIが涙ぐんでいるので「たいしたことじゃない」と口々に慰める。

フー（安堵の汗）

MIAの予行練習は終了。すごくいい出来だったと先生。

 

メイのドゥミポワントゥが届くまで時間があったので、ミアと二人で借りるアパートへ向かう。階段でおじいさんに荷物持ってもらったり、住所の家までおあばさんにわざわざ道案内してもらったり、やっと宿泊予定のニコラさんの家に到着。坂がきつい街です。

フー（汗）

そして、会場に戻る途中に忘れ物の捜索を頼んでいた友達から連絡が入る。荷物無事カンヌ駅で保管との連絡。フー（安堵の汗）　明日は予選、明後日は本選なのでカンヌまで荷物を取りに行くのはパリへ帰る時しかない。

会場では先生がメイの買ったばかりのドゥミポワントのゴムを縫い付けてくれていた。そして、無事に舞台での予行練習に間に合ったメイ。

フー（ツーカーレーター）

 

初日からいろんなことがあったグラースのコンクール。

ながーくなってしまったので、続きは後日に！

思い出して書いているだけで疲れました〜。

 

 

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